北こぶし知床 ホテル&リゾート
ホテル・旅館 - 北海道 斜里郡斜里町 宿泊者限定
ホテル・旅館 - 北海道 斜里郡斜里町 宿泊者限定
サウナで蒸された身体から立ち上る湯気が知床の空に溶ける頃、日本最果てでととのった。
斜里町に宿泊した翌朝6:00
前日の移動距離310キロの疲れを癒すべく、北こぶし知床 ホテル&リゾートを訪れた。
斜里町のホテルから40分ほど車を飛ばす。市街地に入り、いよいよ目的地が現れる。朝7:00前にも関わらず、駐車場は満車。焦る。向かいの拡張された駐車場の最後の一枠に何とか止めることができた。
混雑時は日帰り入浴をお断りすることがある、という情報をホームページで見ていたため不安が押し寄せる。日本の最果て、この地を目指してきてやってきたという自覚があった。
恐る恐るホテルマンに日帰り入浴について聞くと、もちろん入れますよと快く受け入れてくれた。
さらに「そろそろ朝食の時間ですから、少しずつ空いてくるはずです。ごゆっくりどうぞ」と助言をいただき、一気に気持ちが晴れていく。
入浴料は若干の割高に思えるが、ホテルの美しい内装や接客、サウナの立地を思うと気にならない。
期待に胸膨らませ到達した大本命、最上階の大浴場は全面窓であった。そこには知床の海、世界遺産が広がっている。
サウナ室はKAKUUNA。入り口前のハッカ水で水分補給し、備え付けのサウナマットをアルコール消毒して入室。
知床の湾をパノラマで切り取る大きな窓を正面に、3段目の席を陣取った。テレビはなく、外界の鳥が心地よく響いてきた。
ホテルマンの話通り、利用者は少なく空席が目立つ。素晴らしい眺めと落ち着く空間だった。
15℃前後の水風呂を経てととのいスポットを探す。
通常の椅子が2、ととのいベッドが1、露天外気浴に2あった。それ以外にもベンチもあるため、混雑時も休憩には困らないだろう。
どのスポットも体験したが、最高だったのは露天の外気浴だった。
サウナで蒸された身体から立ち上る湯気が知床の空に溶けていく。
曇天の空模様など、もうどうでもよくなった。
知床まで日帰りで移動する労力は少なくない。
だが、ここに来る価値は確かにあった。
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら