玉光湯 ひじりのね 伏見店
温浴施設 - 京都府 京都市
温浴施設 - 京都府 京都市
そろそろ乗車時の服装を考えねばとヘルメットの中でひとりごちながらやってきたのは玉光湯ひじりのね。以前より素晴らしいポテンシャルを備えながら民度が低いことが課題のスーパー銭湯である。
2週間、若しくはそれ以上の連勤が決まってしまった私は我慢ならず日曜日に来たのである。賃金を払わなければ労働者から不満が出るように、身体にはサウナを払わなければボイコットされかねないので致し方ないのだ。
大型のバイクが列を成して並んでいるところを見ると、おそらくツーリング後にひとっサウナだろうか。いい身分だ、と毒づき入店する。
子連れでごった返す店内。早くも失敗したかと思いつつ下駄箱の鍵をフロントに預ける。するとロッカーの鍵と交換される。ナンバーは001。偶然だろうが何か嬉しくなる。
身を清め、タワーサウナに入場。80~85度を行ったり来たりして安定していない。しかし人数多くとも話し声はなく、気にはならない。4分を過ぎた頃にオートロウリュの案内が始まり、太鼓の軽快なバックグラウンドミュージックが流れ始める。その5分後にオートロウリュが始まった。良い調子だ。しかしBGMの拍子を取って「熱波行きますよー」と喋らせるのは余計だ。熱波士がいるならともかく、自動音声なら必要はあるまい。
オートロウリュにつきあい12分の1セット目となった。2セット目は釣り合いを取るため8分とする。3セット目はここの醍醐味であるフィンランド式、君に決めた。
サウナ内は誰もおらず、タワーサウナや露天風呂の賑わいとはうってかわる。それがまた静寂を引き立たせる。やはりここは素晴らしい。ここに住みたい。
10分を回ると、大男がひとり入ってきた。すると1分しないうちにその子供がサウナの扉をノックしてくる。大男は「おまたせ~」とサウナを出ていってしまう。やはり子連れであると、リラックスもしづらいのだろうか......それは未来の私の姿でもあるのかもしれない。
3セットを終え、露天風呂に入る。そこにいる子供達はテレビに夢中であり、お陰で静かに楽しめる。露天風呂には2基の寝転び湯があり、露天風呂のスペースとは少し離れている。ここがいい。
仕事の疲れが湯に溶ける時分に女児が寝転び湯のスペースに入りたがる。片方は子連れが入っており、私は迷わず席を譲る。遅れてきた父親に敬意を払い、私は風呂場を後にする。
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