今日子

2020.10.04

6回目の訪問

日曜日の夜には魔物がひそんでいる。
サウナにいくのに用意がなかなか終わらない、家をきれいにしてでないと気が済まなくて出発が遅くなる、そんな自分の要領の悪さに落ち込む。風呂に入ればなんとかなるだろうと思うが、家を出る時にはもっていたはずのアカスリタオルをどこかに落としてきたようでまた落ち込む。アカスリタオルを忘れるたびに買うので家に使いかけのが3枚もある。また、買う。400円ちょっと。今週は、あれを忘れこれを忘れの無駄な出費が多い。
カラン前の鏡にうつる自分のからだの衰えに落ち込む。30歳のからだ。肌には金と手間ばかりかかる。

あつ湯、薬湯、サウナ、水風呂をゆるく回す。
あつ湯は、当然だけどあつい。あつ湯がぬるい店もあるので、あつ湯があついのはありがたい。
今日は薬湯もあつい。萬翠泉。これが一番良い。漢方の匂い。生薬が効いている気がする。
水風呂はつめたい。肌ざわりは相変わらず最高。入る前に蛇口をあけ、軽く水を動かすのがポイントだと思う。
サウナはあつい。湿度がきもちいい。わたしの前にビシャビシャで入ったひとがいたせいかもしれないが、ストーブの性能だと信じたい。相変わらずやけに音が大きいBGMは、いい具合に知らない曲ばかり流してくれる。

カラン前に戻ると、相変わらず鏡にうつるのは30歳のからだ。多少顔色くらいは、よくなった気がする。いやな考えはぐるぐると消えない。溝にながれる水をながめる。髪くずと一緒にながれていきたいともおもう。小学生が中学生の頃に読んだ、乙一の「7rooms」を思い出す。

日曜日の夜には魔物がひそんでいる。オリンピックどころじゃない。一週間に一度、やってくる。
サウナが救ってくれるなんてうそ。なんとかできるのは自分だけ。なんとかできないなら、自分のせい。ただ、日常が変わらずそこにあることは、思考をもとにもどすきっかけくらいにはなりそうな気がする。

昼間のサウナのサ活を書きながら、たのしかったことを思い出す。あらためて、記録の大切さを実感する。反芻。

なくしたアカスリタオルは、かえり道に落ちていた。我が家のアカスリタオルは無事、4枚になった。御身あらい(漁師の網でできている)、麻×絹のやわらかめ、泡立ちがよいビオレのタオル、それに今日仲間入りした、かための化繊。そういえば手にはめてつかうタイプもあと3つある。気分で使いわけられると思えば、それはそれでまあ良いか。

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