天然温泉 満天の湯
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
その温泉施設は駅の前にあった。
徒歩1分。小雨に煙る通りを傘もささずに小走りで向かう。
前日に割引クーポンをゲットしておいたので、入浴と食事とタオルセット込み1580円で入館できた。
木曜日の午前中。
客は比較的若い人が多い印象だ。
女湯へと続く浴室の扉を開けると、お風呂の種類の多さに圧倒される。
褐色のお湯をなみなみと湛えた天然温泉、微細な気泡が溶け込んだシルキーバス、和漢が溶け込んだ炭酸泉、日替わり温泉は冬らしく蜜柑の湯だった。
髪と体を手早く洗い、お目当てのサウナへ向かう。
広い。20人くらいは入れそうだ。
タワーサウナの上段か空いていたので、腰掛けて「その時」を待つ。
やがてストーブの上に明かりが灯り、大きな水の音がした。
思わず身構える。
やがて熱風が部屋の中に充満し、私の体を包み込んだ。
熱い。つい、声が漏れる。まるで焼かれるような熱さだ。
これが噂のオートロウリュか……そう思うやいなや熱で呼吸をするのも苦しくなって、手のひらで口元をそっと覆った。
熱い。でも気持ちいい。もっと私を焼いて欲しい。そして冷たい水風呂へと私を導いて欲しい。
堪えきれず逃げるようにサ室を飛び出して、すぐ隣にある水風呂に体を沈めた。
声にならない声が腹の底から漏れる。たまらない。今、この瞬間のために私は生きている。
大袈裟ではなく、そう思った。
曇天の下、霧雨を纏いながらの外気浴。
何もかもが素晴らしすぎて、泣きそうになる。
私は小声で呟いた。
「ここはお風呂の宝石箱やぁ〜🔮」
風呂上がり、ひとり保土ヶ谷名物あんかけちゃんぽんを食べながら、私は心の中で再訪の予感を感じていた。
つづく(嘘)
女
満天良かったみたいですね😄👌🏻今、満天の食堂で書き込んでます(笑)
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