寒の地獄旅館
ホテル・旅館 - 大分県 玖珠郡九重町 事前予約制
ホテル・旅館 - 大分県 玖珠郡九重町 事前予約制
水風呂:5分×4
暖房室:10分×4
合計:4セット
高速飛ばしてハイウェイ越えて、西日本のコキュートスこと「寒の地獄」へとやってきた。今年は9/30までとのことで、最終日に滑り込み。
さて、地の極にて神曲を綴れるか。
受付のお姉さんから一通り説明を受ける。
ここはいわゆる「逆サウナ」で、水風呂→暖房室→水風呂のサイクルを繰り返すもの。水風呂の温度は16℃前後だが、体感は0℃になるとのこと。(どういう理屈だ?笑)
水風呂に5分入ったら暖房室は10分、2倍の時間をかけてしっかり暖めてください!とのこと。
ほーん、ま、16℃前後の水風呂なんて入り慣れてるし、いっちょ余裕なとこ見せちゃりますか?てな感じで着水。
体の震えが止まらない。奇声をなんとか抑える!が、コ、コ、ココココココココ!!!!と出るわ出るわ。いや〜〜お恥ずかしい(笑)
最初の3分が耐えのフェーズ、それ以降は感覚が麻痺して慣れるとのこと。なるほどこれは修験だ。己の浅ましさと向き合わせんとばかりに、冷圧が襲いかかる!
お姉さんから聞いた「脇を手で挟むといいですよ!」とのアドバイスに従う。
シゴけ!!!!今までのシゴきを思い出せ!!!!!!!
なんとか5分を耐え忍び、暖房室へ。
と思いきや、置いてあったMYタオルが神隠しにあっているではないか。
キョロキョロしていると、常連と思わしきおじさんから「はよ暖房室いき!凍えるで!」と笑いながら急かされる。
犯人はお前か?と邪推してしまう。悟りには程遠いね(笑)
暖房室に入ったら圧巻!
赤茶けた小屋の壁には無数の寄せ書き。昭和中期から令和まで、時を超えてビッシリと埋め尽くされているではないか。ここは敦煌、ラスコー、あるいはアルタミラか。
「○○高校○○部、40分耐えた!」
「チーム○○ 3分で断念!」などなど。
日本サウナの先史ともいえる営みが感じられたね。然程時を隔てている訳でもないが、なんとも霊験あらたかだ。
頭から爪先までしっかり暖めて、再び霊泉へ。
そんなこんなで4セット。さすがに歴戦の猛者達と我慢比べする気にはなれない。(笑)
程よい名残惜しさを感じつつ、終了。
湯上がりは源泉をコックリと飲む。
ん〜、また一つ健康になってしまった!
タバコを一服くゆらせると、体から帯びるは仄かな冷気。でも不思議と寒くはないんだな。
地獄に来たのに加護でも得たかい?
夏、終わったね。また来年。ごっそさん。
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