スパ&カプセル ニューウイング
カプセルホテル - 東京都 墨田区
カプセルホテル - 東京都 墨田区
その時は突然訪れた。
小春日和の今日、あえて外気浴のないここに通常コースで入った私はステージの合間に居酒屋ニューウイングを堪能しつつあっという間の22時過ぎ、友人と別れ、一人3ステージ目へと突入した。
ハッピーアワーを過ぎてから少しずつ混雑を見せたニューウイングが突如として静寂を取り戻し、サウナ室にもプールにも誰もいない、水曜日のダウンタウンもどこ吹く風といわんばかりに時が止まったかのようなその空間に静かに響くボナサームのリョウリュウの音。普段テレビを見て笑うことなどない私が、ふいに声を上げて笑う。そうか、これがサウナというものか。
ならばテルマーレはどうであろうか。しばらく誰も入っていない。ストーンはその熱を持て余しているに違いない。
期待と好奇心いっぱいにアロマ水をかけてみる。かつてのようなジュウという焼ける音はしない。なんだ、セルフロウリュとは名ばかりか、そう思った矢先、じわじわ熱気が押し寄せる。BGMはいつものサカナクションを中心としたロキノンロックだ。
今だ、思い立ってスローテンポなBGMに似合わないタオル回しをする。途端に苛烈な蒸気が降り注ぐ。
熱い。
プール後、気がつくとほんのりとあまみが出ていた。サウナセンター以来、ずいぶん久しい感覚だった。
ここでダメならどこに行ってもダメだろう。まずはここ、そして最後もここなんだろう、そう思った時、私はなぜだか自然とこのタオルを購入していた。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら