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2021.08.22

1回目の訪問

この頃妙にやけくそでサウナに行っている気がする。

ととのえないからだ。何故だろうか。

サウナ室の温度?水風呂の温度?入る時間?体調?

そんな答えの分からぬ自問を繰り返しながら、此処に縋るようにやって来たのである。

何故ここなのかって?自分でも分からないが、勘がここに導いたのだ。

さて、時刻は15:30過ぎ。
番台さんは優しそうな女性の方。
サウナ付きだと伝えると、「まだサウナの人は居ないから快適ですよ。」なんて。
案の定優しく、嬉しい言葉を掛けてくれたのだ。

それだけで既に気分は良好。
タオルと1番のリストバンドを受け取り、颯爽と脱衣所へ向かう。

洗い場はザ・銭湯って感じ。
椅子とケロリン持ってって身体を清める。

身体を拭いてサウナ室に入ると、そこは灼熱。針は100より右を指してる。そりゃ暑いわけですよ。

でもなんだか苦しい暑さじゃない。
むしろ気持ち良さすら感じる程だ。

何故だろう。分からない。
分からないが、目を瞑り熱を感じた。


…気付けば3分程。滝のような汗。しかしまだいけそうだ。

5分を過ぎようというところで身体が暑さを訴えて来たので、少し我慢をして7分程で退室。


その横に天国はあった。
すぐさまそれを浴びて沈み込む。

これを快感と呼ばずして何と呼ぼうか。
どこか久々にこの感覚を味わう気がする。

30秒程浸かった後、側にある非常口前の段に腰掛けた。

…もしかしてこれはイケるかもしれない。
そんな希望を持たせてくる。

しかし過度な期待は禁物。
気持ちよさを存分に感じながらも、その後冷静になった。

そして改めてサウナ室へ向かおうと踏み出した足は、逆方向に歩き出していた。

本能的に水を欲していたのだ。
キンキンの水シャワーを全身に浴び、そこからまたサウナ室へ。

…気持ち良い。
サウナ室ってこんなに気持ちよかったのかと身体と心で感じながら、流れるように水風呂、休憩。そして最終セット。


ととのったぁぁぁぁ。
この時をどれだけ待ち侘びたことか。
口はだらしなく開いてたけれど、この時間は噛み締めながら本日終了。

リストバンドとタオルを番台さんに返すと「混んできちゃったけど、大丈夫でした?気持ち良く入れました?」なんて。
「気持ちよく入らせていただきました!」口が勝手に喋ってた。

身体だけじゃなく心も温まる銭湯だった。
良いところだな。

結局どうすれば確実にととのえるのかは分からず仕舞いだったけど。


また来よう。

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