湯の坂 久留米温泉
ホテル・旅館 - 福岡県 久留米市
ホテル・旅館 - 福岡県 久留米市
【福岡OLソロサ活】#sauna_essay
小学生ぶりに湯の坂温泉へ行った。
老朽化した建物は、なんども修復したのか新しさと古さが入り交じるパッチワークのようだった。
靴箱の鍵を受付に渡すと風呂のロッカーキーに変えてくれる。今は夏休み期間だからか、コロナでお客さんが来ないからか、ショートステイ料金で時間無制限らしい。少し得した気分。
地下の大浴場へ向かうと、すぐに天然温泉の香りがした。いざ、浴室へ。
リンスインシャンプーと石鹸で頭から足まで全身洗い、湯通しするために湯船に浸かる。
ここは窓が全開だから、内湯でも半露天だ。内湯から露天を覗くと違和感に気づいた。
「風呂の数が減っている…」
確か露天風呂は2つあって、岩風呂と檜風呂だったと記憶しているが、岩風呂が埋められてアウトドア用のベンチが2脚置かれていた。そして檜は大理石のような素材に様変わりしていた。
岩風呂の石像カエルが乾いているのに寂しさを感じつつも、今日はサウナに来たんだからと切り替えて、サ室へ。
やや広めのサ室におばあちゃんと2人だった。温度計は90度を指しているが、ややぬるく感じる。2段目の角を陣取る。
おばあちゃんはサ室にあるテレビで笑点をみてケラケラ笑ったあと、さっと水風呂に浸かって戻ってきた。久留米のシニアサウナーに休憩というものは必要ないらしい。
12分計はなく、テレビ横の置き時計で時間を計る。多分10分くらいだろうというところで出て、かけ湯→水風呂へ。
水風呂はそこまで冷たくないが、優しく包まれて気持ちいい。ゆっくりゆっくり火照りが溶けていく。
水風呂からあがると、最高の導線で椅子が待ってる。
無くなった露天の上のアウトドア用のベンチに寝そべろうかとも思ったが、子供の頃に遊んでた空き地が知らない家族の住宅街になった感じがしてやめた。
椅子に深く座ると、音がシャットアウトされ、自分の意識の中でプカプカした。このとき大体、口が開いて笑ってしまう。こんな顔、誰にも見せられない。
そんなことを3セット、黙々こなしていく。この間、サ室と水風呂を往復したり、湯に浸かるのはおばあちゃんばかりで、思い出の老いを感じてしまった。
これがコロナのせいなのかは分からないが、まだ残っていて欲しいなと豪雨明けの空をみて思った。
帰りに、あったはずのゲームコーナーがカフェに変わっていた事に気づいた。昔、兄貴とハクション大魔王のスロットをバグらせて、ずっとハクション大魔王に「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」と言わせてたことや、UFOキャッチャーの景品がパンティーだったことを思い出した。無くなってしまったのか…
女
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら