山吹温泉
銭湯 - 和歌山県 和歌山市
銭湯 - 和歌山県 和歌山市
今日はなぜか、駐車場がガラガラだった。
番台のお姉さんにも「今日空いてるね、なんでかね?」と声をかけたが、「ね、なんでかね?」って。
わ~いと思いながら、カランで身体を洗っていると、きたきた。
背中に大きい龍の絵が入ったおばちゃん。
このおばちゃんは風呂桶風呂椅子出しっぱなし。
サウナ室に置いてあるマットは、いきなり外に出して足で洗いますよ。
帰りはロッカーも開けっ放し!
この方、基本的に田中さんにはオラオラで話をする。
大きい顔をしたいらしい。
おけや椅子をなおさないのは「次のやつ来たら使うやろが!」だそうで。
まわりのみんなも知ってるので、彼女が来たら警戒する。
「最近早い時間にきてたのになあ」サウナ室で田中さんがぼやいた。
「namiちゃんこっちよっとき!」警戒警報か。
「田中さん、私居てるから大丈夫ちゃう?」
でえええん!とそのおばちゃんは2段目に腰を掛け、下段で私と田中さんがガヤガヤしゃべりまくっていると割って話しかけられることもなく、「あっついなああ、あっついなああ」って。
サウナのドアばああああん!べちょべちょのタオルは放置のまま出て行った。
2セット目も田中さんと話していると入ってきた彼女。
「あっついなああ、あっついなああ、2段目はあっついわ!」と、
3分も持たずに出て行った。
「あの子いつもサウナあんな感じよ」と田中さん。
「ふーん、サウナのあったまった空気吐き出されまくりやな」って返した。
3セット目も来るのかと思いきや、
結局べちょべちょで放置していったタオルを回収に来て、
彼女のサウナは終了した模様。
私がいるせいで我が物顔でサウナ室でオラオラできなかったのが気に入らなかったのかな。
こう見えて、か弱い女子じゃないから、なに言われても問題はない。
返す言葉も持っている。
そうこうして様子をうかがっていると、おけと風呂椅子は使いっぱなしで豪快に帰って行った。
サウナ10分x3
水風呂1分x3
休憩3分x3
また山吹温泉に平和が戻る。
田中さんが彼女の使った銭湯の備品を直そうとしていたので、すかさず「私なおすわ!」と片付けておく。
ぬる湯、あつ湯、電気風呂からバイブラ湯と巡って、今夜は終了。
脱衣所で着替えていると田中さんが「これ」とおやつをくれた。
「私に気をつかわなくて別にいいのに」と言ったが、「日持ちするから」と持たせてくれた。
人を思いやるって素敵だなと思い、田中さんを送りとどけ大阪へと戻った。
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