【閉店】大和湯
銭湯 - 東京都 杉並区
銭湯 - 東京都 杉並区
一度でもここを利用したことのある人なら「大和湯が休業する」と聞くと「いよいよか…」と早とちりすることだろう
私がそうだった
四月一日からしばらく休業するらしい
休業の理由はわからないが、施設が全体的に手入れが届かずお疲れ気味の感があるのは否めない
時折、大きな泡がキレ悪く浮かんで来ては消えてを繰り返す、ミクロバイブラと書かれた浴槽は壁面、底面とも湯呑みに付着する茶渋のような汚れが広がっている
タイル張りの水風呂は墨を塗ったように真っ黒で、底から噴き上げるバイブラは足を乗せると押し返す勢いもなく止まってしまう
甘く焦げたサ室は底板がボロボロで、弱ったストーブが精一杯熱を放出しているように感じる
それでもそんなことなんか気にしない人たちで今夜も小さな銭湯は一杯だった
閉店時間23時にあと1時間と少しの22時前に入店したがカランがほとんど使われていて浴槽の各所にもれなく人がいる状態
休業と聞いて急いで来たのは私ぐらいだと思えるようで、皆いつも通りの各々の過ごし方で佇んでいるようだった
定員3人のサ室の方は最初は待ちが出ていたがそのうちに解消され、一人きりの時間も増えていった
閉店30分前でも新たな入客もあったりしたが閉店が近づき人は減っていく
静かな静かな銭湯は緩やかに今日の営業終わりを迎える
フロントから流れてくるTVの音が誰にも興味を持たれず虚しく響いていた
23時45分頃に店を出たが少しして外の看板の明かりが落とされた
夜の町並みにちんまりとした明かりを灯してきた大和湯だが、地味ながらもその明かりが一時的にでも消えてしまうのはやはり寂しく感じる
ロッカーに三月三十一日までに私物を持ち帰って下さいと貼り紙がしてあったり、休業日のお知らせパネルが次の休業日は四月一日となっていたりを目にすると一時休業が現実味を帯びてのしかかり、寂しさは増すばかりだ
休業の理由を知りたい気もするが、常連さんたちに散々聞かれているだろうから、敢えて私が興味本位に聞くべきではないだろう
だからその理由は知らないままでいるし、再開の時期もどこからか伝え聞くまでは探らない
なんかそっとしておきたい、今はそんな気持ちだ
蛇足:そういえばハンターハンターはいつ再開するのでしょうか?
まじっすか?ありがとうございます
トントゥありがとうございます!私も最初信じられませんでした💦
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