玉の湯
銭湯 - 東京都 杉並区
銭湯 - 東京都 杉並区
季節の変わり目でバカになった体温調節のネジを一旦、締め直すべく玉の湯へ
今日は思い立ったまま、着の身着のまま来たので、部屋着で着ていた館内着風の厚手のスエット半袖短パン━━そしてノーパンのまま
季節の変わり目には変な虫がわくというが、道中、すれ違う人にこそっと履いていない事実を耳打ちしてみたくなる
━━「オマわりさン、コの人です」
善良な市民のステルス四文字な通報によって私は日常から逸脱してしまう
今までの日常なんて布切れ一枚の有無で簡単に崩れ去るという現実に玉袋がヒュッと縮み上がる思いがする
非日常的な妄想も股間を冷やす秋風に小さく縮こまる
21時前の玉の湯は少し混んでいた
キャパの七割ぐらいの埋まりの中、最初に浸かったあつ湯はしっかりと熱く、やはり体が冷えているのだと実感する
あつ湯の後に薬湯に入ろうと足を着けてみると思ってもいなかった冷たさを感じた
それでもしばらく浸かっているとじんわりと汗ばむ
その後の水風呂はしっかりと冷たい
この体感を基準として体温調節をしていく
今日の目的はサウナで汗だくになり水風呂でキュッと締めるのではなく、ゆっくりと体を温めて緩やかに時間をかけてさます
そしてこれを繰り返して体の芯の温度を少しだけ上げる
サウナはストーブ真横を常にキープ
マイルドな熱で汗の量よりも体の温まり具合を意識しながらゆっくりと座り続ける
水風呂の時間を短くしたり、ぬる目の薬湯を休憩に使ったりしていい塩梅に体を温めることが出来た━━これぞ勝手知ったる銭湯の強み
…が、要所要所で窓から吹き込む秋風が恐ろしいほどの気持ちよさで邪魔をして来た
━━今日はそういうのは求めてません、ただちょっと温まりに来ただけです
秋をここぞとばかりに感じさせるのはやめて下さい
首筋を撫でていかないで下さい
乳首は弱いです
そんなことはお構いなしに容赦なく風が意識を連れ去ろうとする
━━玉の湯で慣れ親しんだ気持ちよさが仇となる
思わぬ妨害を受け予定より時間がかかったがしっかり体の芯が温まった状態で退店
帰り道、秋らしい夜気を浴び家まで歩く
スーッとズボンを通り抜けていく風も心地よい
ふと気づく
━━これって「水曜」「歩いて」「スースー」サ活だ、と
つまり気づかないうちにロイヤルストレートフラッシュが揃っていた
幸せだって実は探さなくても自分の手の中にあるよ
…という幸せの青い鳥的な話にまとめようと思ったが、下ネタを沢山書き散らしておいて、今更何を言わんや、なので大人しく帰ってパンツ履いて寝る
歩いた距離 0.2km
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