宮前平源泉 湯けむりの庄
温浴施設 - 神奈川県 川崎市
温浴施設 - 神奈川県 川崎市
サウナ:15分 × 2
水風呂:3分 × 2
休憩:8分 × 2
合計:2セット
一言:【夏の夜空を眺めたあの刹那的時間】
彼女「どこか外でお風呂入りたい。」
夏休み中、我が自宅に遊びに来ていた。
「(オリ赤は……男性専用か)じゃ三軒茶屋の駒の湯に行こうよ。」
彼女「……違う。今日は岩盤浴とかあるような所がいい」
困った恋人だ。
だが小生も風呂は「サウナと水風呂が充実してる施設」と一般人とは少し異なる定義持ちであるのも否めない。
ふと我に戻る。
「そうだ、いいとこあるよ。」と自信を持って彼女を手を引いた。
お洒落な感じの施設。岩盤浴も入れて、アクセスも抜群。
この施設を選べる小生は身勝手ながらもその時だけ己を「いいオトコ」と驕り高ぶった。
…………
20:20 「じゃ21:10に集合ね。」
彼女の50分間制約に怯みつつも、さっそく体を清める。
サ室に入る。施設は2段設定だが、このセッティングなら3~4段目で汗を流したい。
しかし、ココはあくまでサウナ紳士が牛耳る空間ではない。
アソビ帰りで振り返りの会話が弾む大学生、冷やしたタオルを額に当てて何往復もしてこちらを覗うチビっ子。
「たまにはいいじゃない。こういうのも。」
かつて小生もそうだったからだ。
サウナーと自覚するまでは
友人と下衆な話も、そして幼き頃は冷やしたタオルの持ち込みをサウナでしていたものだ。
そして水風呂へ。バイブラ&ライトアップで洒落た空間を演出。浴室の段差に腰掛けるのがベストポジションである。
外気浴へ。デッキチェアにセット。あれ。
「夜空が綺麗だ。」
そういえば、最近外気浴サウナ行ってなかった。夏の空を見る余裕もなかった慌ただしい生活を送っていた。
「満月。夏の満月。」
自然と口が動く。
目を見開く。鼻からゆっくり息を吸う。
微かな夏の空気、鈴虫の夜鳴き。見開いた目の視界には目一杯の夏の夜空。
やばい。
不覚だった。サクッと汗を流し、彼女と夏の思い出を作る。その予定だったのに。
思わず、緊急の2セット目。そして外気浴。
トトノッテしまった。
この夏の夜空はいつまでも眺めていられる。
結局時刻は21:25を指していた。
「なんで遅れたの?」
「夏の夜空が綺麗だったから。」
このような返しでも許してくれる貴女の寛大さ。
それが小生にとって、この夏の思い出と化したのであった。[完]
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