オアシスサウナ アスティル
温浴施設 - 東京都 港区
温浴施設 - 東京都 港区
サウナ:10分 × 3
水風呂:5分 × 3
休憩:10分 × 3
合計:3セット
一言:【(前編)オジサンとの出逢い。真の自分を追い求める新橋の夕闇】
「キミ、姿勢がいいね。気持ちがいいよ。」
東京タワーで夜景を眺める。銀座で洒落た飯を貪る。
そんな気の詰める逢瀬が終わり、新橋へ歩く今宵。
「キミ、鍛えてるね。わかるよ。」
それはロッカールームでの出来事であった。
そのオジサンは小生を従業員と間違え声をかけてくれたようだ。
ハッピーアワーは日曜だけ……若かりし頃卓球に励んだ……
身分以上にカッコつけすぎたデートを展開し、疲弊していた小生を癒すかのようにオジサンは語りかけてくれる。
「そんじゃ、私は帰ります。いいひとっ風呂を。」
この心があたたかくなるこの感じ、なんだろう。
新橋にこんな「心のオアシス」があるとは。
サ室に入る。
目の前にキャンプファイヤーを彷彿とさせるストーブがドンと陣取る。
あれは小学生の頃の八ヶ岳自然教室だった。
このようなキャンプファイヤーに男女手を繋ぎ囲む。そして歌を歌う。
異性の手を拒む者、夢中にその場を楽しむ者、小生は前者であった。
あぁそうだよ……今も変わらないさ。振り返れば今日のデートだって異性と手を繋げなかったんだ。
東京タワー登って……洒落た飯食って…………
「オレは……無理をしているのか……」
サ室にいると、ホントの弱い自分に向き合えるような気がする。
そして「弱い自分の排出する、いや排出してくれ」という念を込めて、汗の滴りに刮目するのだ。
(後編に続く)
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