サウナ金融

2019.06.02

1回目の訪問

サウナ:15分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット

一言:「サ活人生、史上最強熱波はスローアッパーの扇ぎを添えて」


※前回のレビュー
https://sauna-ikitai.com/saunners/1884/posts/51942


「少し...やりすぎましたかね。」


熱波師は優しくサウナーに語りかける。その思いやりの一方で

①サウナストーンに5セットもアロマをかけ続ける

②あまりの熱さで途中退室が続出するも、扉が閉じるまで、アロマを決してかけない。

この熱波師、サウナを知っている。
特に②はサウナーとの駆け引きをまるで楽しんでいるようだ。


「少し...やりすぎましたかね。」


いいえ、小生はおかわりタイムまで耐えた。

......確かに、耳が燃え溶けるような熱さというものはウェルビー福岡・スカイスパを超える。上段サウナーがその熱波をくらった時、本能的に姿勢をかがめる様子も伺えた。

ただその瞬間にこそ、自分の真価が問われているよう気がする。

小生は大きく胸を張り、両腕を天井に向けた。手の甲が火傷するような感覚だ。

限界の境地だ。このままだと燃えてしまうのではないかと。

熱波師は既にアロマを柄杓に蓄え、サウナーが退出した扉が閉まるのを鋭い目つきで見計らっている。獲物を定めた目だ。

ロックオンされた。もうダメなのか。

そして閉じた扉の音を合図に、最終セットが始まる。

.........

なぜ5回以上かけているのにあれほどストーンから猛烈な蒸発音が起こるのだろうか。


来る。熱波が来る。怖い。


その時だった。熱波師はうちわをバックハンドで持ち直し、


まるでテニス選手のバックハンドをスロー再生の如く優しく熱波を送った。

天井から直下で襲いかける熱波に


耳がやられ、肩がやられ、手がやられ、


思わずタオルを無造作に身体に押し当てるのであった。本能的行為だ。

これまで正面から受ける熱波には免疫があった小生だが、

スローアッパーで放たれる熱波はサ室の天井を屈折して、これまで蓄積された熱と同時にサウナーを襲う。

こんな経験は初めてだ。しばらく放心状態でこれ以上は語れない。

「少しやりすぎましたかね。」

その熱波師の顔はどこか満足気な笑みをしてるかのように見えた。~完~

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