高温サウナタイマー

2022.09.08

1回目の訪問

青春18きっぷはまだあと2日残っている。有効期限は今週土曜日まで。週末には仕事が待っている。では何に使うか考えた。ふとあのサウナの存在を思いたち、僕はJRの改札に入った。

 熱海、沼津、静岡、浜松、豊橋。東海道新幹線ならばひとっ飛びだ。実際そうしてきた。でも今日は違う。今まで考えもしなかった各々の駅を一つ一つ乗り換える。大変な旅ではあるが避けては通れない。

 名古屋に到着したときには日が落ちかかっていた。名駅近くのラーメン屋で晩飯を済ませ、ホテルのシャトルバスに乗る。一旦ホテルに着替を置いて、足をサウナに向ける。向かうはサウナーのベストプレイスと名高い、ウェルビー栄である。

 カプセルホテルと併設されたこのサウナは最初にホテルフロントに入って間違える。サウナフロントは二階ですと。そのサウナフロントに出向いてロッカーキーを貰い入店。時間管理はお客様ご自身で行うとの案内。これが大人(男性専用なのでオッサン)の空間というわけか。

 所沢のサウナ&スパみたいな感じなのかと思っていたらかなりシンプル。食堂とロッカーと浴室のどシンプル。上の階はリラクゼーションエリアだった。あとはサウナパンツ。オレンジ色の目隠しとしてロッカー内でドライヤーを使用するときなどに使われる。

 浴室内は入る。栄の真ん中に位置するこの店はお兄さんもそれなりにいらっしゃった。さて、お風呂は正面に一つ、水風呂はその横に一つ。チェアが沈む低温風呂が一つ。あとはどうやらサウナ室であろう。

 一つ、二つ、三つ…あれは冷却用のケルターサウナか。では先ずは森のサウナとやらに。入ると面前に桶と柄杓。ここはロウリュサウナか。水分が蒸発する音を聞きながらゆったりと栄の夜に思いを馳せる。

 水風呂はキンキン。これは14℃位前後か?見ていなかったが相当の冷たさであった。

 外気浴はね転びできるもの、ベンチのもの様々。しかし皆ここに集いしはサウナー。なかなか腰掛けが空いてくれない。やっとこさ座ればフゥーと息をつける。感覚が戻ってくるようないい気持ちだ。

 もう一つは高温サウナ。入って広々しているサウナで、テレビ前に寝っ転がるところまである。初めてみたし、これならサウナ下部は低温だから自分のペースで汗をかける。暫くしたらサウナーが沢山入ってきて、スタッフさんがこう告げる「21時になりましたのでアウフグースを始めます」ユーカリの香り漂う室内にタオルで熱気を循環させて、熱波を前後と前身に浴びせる。これが皆に愛されるととのいの聖地か。

 今回は時間がなくショートコースであったが、また名古屋に来訪したときは一日をかけて長く味わってみたい。

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