東京ドーム天然温泉 Spa LaQua(スパ ラクーア)
温浴施設 - 東京都 文京区
温浴施設 - 東京都 文京区
幼い頃に後楽園ゆうえんちは東京ドームシティになり、このラクーアもこの地に生まれた。以来後楽園には野球観戦をはじめ何回も足を運んだがスパ・ラクーアは縁がなく、ホントにこの遊園地の上にお風呂なんてあんのかと思っていた時があった。
それから何十年も経ち、ラクーアにスパがあることは理解できるようになったが、スマホで見るウェブサイトで掲載される料金設定に恐れをなし、この湯処に足を踏み入れることはなかった。しかし、ふと思いたったのは5月のGWのとき。突然行ってみたくなった。そもそも今までスパ・ラクーアを候補に入れたことすらなかったからだ。
しかしGWである。唖然とする待機時間。約2時間待ちである。行ってみてわかるがここは昼から翌朝まで何時間でも滞在できる都心のオアシスである。回転の悪さは致し方ないのだ。早々と見切りをつけ、その日は神田のラクスパに足を向けた。
さて、ようやく自宅待機の期間も終わり、自分のサウナへのフラストレーションがだんだんと溜まっていくのが分かるぐらいにはあった。志木には寄ったが、これからまたお盆が始まればなんらかの時間をずらすなりしないとサウナにはたどり着けないだろう。ならば今から行くのだ。東京ドーム天然温泉スパ・ラクーアへ。
最大の難所、岩盤浴付き3600円は私にとっては驚天動地である。今更ではあるが熊谷の花湯スパリゾートにはホイホイ車を出していくのにスパ・ラクーアにはたじろぐのが庶民感覚に染み渡っている。ただし、それには相応の値段に対するサービスというか、ホスピタリティがあるのだと入ってみてわかる。
地元の安価なお風呂屋では見ない礼儀の良さというか、客にもドレスコードじゃないが、お互いを配慮するという感覚がまず違いを感じる。単に平日の暇なオッサンか大学生しかいないからではなのかもしれない。しかし、暇なだけの人はここには来ない。精一杯のリラクゼーションを求めているのだ。
眼下に広がる東京ドームシティのアミューズメント施設が非日常感をこれでもかと強く強く田舎風呂大好きな私に見せつける。一つ一つは何時もの光景だが、それを一望するインパクトは言葉にできない。サウナに入っていると室内がガタガタと揺れる。ラクーア名物、ジェットコースター「サンダードルフィン」だ。限られたスペースを最大限活かし切るために観覧車の中央をすり抜け、ラクーアビルディングの真上をアップダウンしたレールで滑走する。その通過時に揺れがサウナ室内で反響する。邪魔といえば邪魔だが、不思議と私はこのプレミアム感が更にマシマシになったのだ。
サウナー絶賛の贅沢設備。一年に一回のはれの日にまた来訪するだろう。
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