【閉店】極楽湯 さっぽろ弥生店
温浴施設 - 北海道 札幌市
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気持ち良く晴れた陽が傾いた空に誘われるように職場を出て、こちらに向かいました。ミニ大通を眺めてここを通ることもいずれ無くなるのかと思い、同じ空を見ることに変わりはないことにもまた、気がつきます。
空を見ようとする意思がなければ、どうしても日が暮れてからこちらに来て、月が柔らかい輝きを帯びてから光を浴びることになります。
しかし、本日ら日暮れ前にとうちゃ。1セット目を終え、空を眺めると、まだ明るいうちの月がなんて美しいことか。
本日は飛行機雲ができやすい上空だったようです。月と、空を2つに分けるヒコーキ雲。その流れていく白い直線にそって海とは反対の方角に飛んでいく白いカモメ。
映画を撮るときには、日暮れ前のマジックアワーというのがあるそうです。そのときはプレマジックアワーとも呼ぶべき時間。
月が、こんなにも美しいものがあるのかと思わせるばかりに、そこに浮かんでいました。まだ周りも明るいので、輝くこともなく、ただそこにある、というように鮮明な輪郭を空に描いていました。
あまりにはっきりとしていました。至高のおまんじゅうのようなものがあれば、あのようだろう、などと想像して意識が飛んでいきました。既に飛行機雲は流れ、カモメには追いつかないでしょうが。
そんな、金曜日の夕方。こちらで過ごす日常のなかの金曜日。日常でありながらも、終わりがあるというスクリーンに映し出された金曜日。
この一週間も、そういえば2度と来ないのですね。悔いがないのは救いでしょう。
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