定山渓 鹿の湯
ホテル・旅館 - 北海道 札幌市
ホテル・旅館 - 北海道 札幌市
美泉定山は気づいただろうか。この土地の資源は豊富なお湯のみならず、支笏洞爺の清水がもたらす香しい冷水であることに。
たわわな雫の連なりがやがては一本の滝となる。打ち下ろされる冷水は、百会を滝ツボのごとくえぐる。
耳に残るトクサシケンゴの音楽が川のせせらぎにやがて消えていく。
見上げると四角く切り取られた空にたなびく鯉のぼり。
川の流れのたわみのようにうねり、何かを予感させる色とりどりの尾。端午の節句、健やかな成長への願いを風にのせる。
川のせせらぎと風のそよぎにやがて溶けていき、20分の間隔を狙って席を立つ。
住み慣れた街の資源の豊かさに脱帽し、滝と頭のてっぺんを合わせにいく。
「閃いた衝撃で全て忘れる」
最近気に入った句が、頭に浮かんで、やがて忘れた。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら