ミンガラーバー

2021.05.28

35回目の訪問

夜8時までどうやってサウナで過ごす時間を確保するか。それが課題だった。

サウナには三つの心得というのがある。

その大切な一つが、充分な時間をもっていくことだ。

もちろん、一セットできればそれでいい、という日もあるだろう。

実際、温冷浴を体験することが、ゆっくりした時間を過ごすことに優先するときもある。

しかし

風の手触り、肌触り、におい、湿度の程度、強弱の移り変わりを感じる。そうした感覚的な楽しみを得るためには

時間が必要なのです。

夜8時のハードル高し。

つもりは前日から。計画が動き出すのは4時代。

それから、頭の中はサウナのウェートが徐々に増してくる。

言動に無駄がなくなってくる。全ては風の触り心地を掴むため。そのための時間を確保するため。

金曜日。仲間と一週間を振り返り、労うように冗談を交わす。笑いのキレさえも鋭くなってくる。

一笑いしたところで、笑顔で職場を後にする。

時間、まあよし。
笑顔、よし。
タオル。もっている。手持ちで1番柔らかく白いものだ。

こうして2時間弱の時間を捻り出す。

温泉、スーパージェットバスをサウナに組み合わせれば、短時間でもかなりの温浴効果が得られる。

水風呂はじっくりと…入る。

セットを重ね、3セット目。

外気浴。

日は既に落ちている。

風の塊が溝落ちのあたりにはいってきて、腕、腿の、ほうにくだけて流れていった。

全身の毛穴から神経にむかうセンサーが、目覚めた。

この心地よさ。

最後はやはり、思った。

もっと時間があればと。

8時までではない。

札幌から極楽湯がなくなるまでの、時間である。

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