柴田温泉
銭湯 - 愛知県 名古屋市
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【半月斬】
〜オリオンベルトは皆既日食〜③
2セット目、常連さんらしき人がドアを開けると「どうも、入ります」と挨拶された。
次に入ってきた全身アートの強面兄さんも同じように挨拶をしてから入る。
き、キモチイイぃぃ〜!
なんて気持ちのいい人たちだ!
気分を良くして2セット目、サ室内をくまなく見て、壁を触り、そして見つけたのだ。
柴田温泉のサ室はブロック造にタイル張りだ。
※サ室図面のブルーマーカー部分
その上から板張りを後からしている。
※マーカーオレンジ色
触れば分かるが、釉薬タイルの表面は熱を含んでヤケドするほど熱い。
輻射熱が半端ないのだ。
いくら上から板張りをしても、体表面に蓄積した熱ごと遠赤外線を放射する。
しかも、オリンピアのストーブだから「押す熱」。
これを1.5倍くらい増幅してるんだから、タチの悪い神様となってきている。
でも何故、この神の神殿が焼き尽くす熱を出すほど荒ぶるのか?
触ってみると、やっぱり
「アチっ!!」
ガラスが複層ガラスではなく、シングルガラスの上、サッシ枠はアルミのまま剥き出しだ。
浅草セントラルホテルで解明した謎と同じく「ヒートブリッジ現象」でサッシ枠とガラスからドンドンと熱が抜けていくのだ。
しかも直径60cmほどの円形窓が前後2ヶ所あり、冬の熱の逃げ方は、星野源でも恥に思うほど酷いのではないだろうか?
それにしても、サ室の換気はどうなってる??
と、天井を見ると、換気ガラリがハマっている。
…通常、ドアより上に熱を溜めて、ドアの開け閉めで減った熱を、上に溜まった熱の貯金を下ろして調整するのだ。
なので、換気口は高くても
「ドアの上端ぐらい」
の位置に取り付けられる。
が、しかしどうだ?天井に付いてると、一番熱い熱をドンドンと外へ放出することになるぞ。
さらに、吸気口がない。
吸気しなければ、天井の換気口も排気はできない。
入るから出るのだから。
通常、換気がうまく行ってないと、サ室の上下で温度差が大きくなり、足元が冷えて頭が異常に熱くなる。
でも、ここはそんな事はない。
ほんでもって、隣は女性側サウナだからヒーター抱き合わせてるのに、肝心の機械室がある位置に露天風呂があるぞ??
なんじゃこりゃぁぁ( ´Д`)//
2セット目を終え、露天のトトノイイスに座って考えているとサ室丸窓上に3つ、換気口のガラリを見つけた。
まるでオリオン座のベルト部分のようじゃぁないか?
すぐさま駆け寄り、換気口に手をかざした…
〜つづく〜
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