大福温泉
銭湯 - 青森県 青森市
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弔いサ活と原点回帰
本日は我がサウナ人生の原点である大福温泉さんへ。
「大福湯」から大規模改装を経て「大福温泉」になった時に導入されたサウナ。
1回目の改装の時はまだ番台での現金払いでした。
実家から歩いて数分なので、野球の練習の後なんかに父とよく来たものです。
父について行って入った初めてのサウナ室はただただ熱く、逃げるように出て、これの何がいいのか全く理解できませんでした。
サ室の隣にある水風呂の意味もわからず、一人我慢大会のように入った記憶があります。
ある日父に「サウナにちゃんと入ってみよう」と誘われ「えー、熱さの我慢大会の何がいいの~?」なんて言いながら渋々サウナに入りました。
3分も入ると呼吸が苦しくなるような感覚。でも父には「汗が出てくるまでは我慢しろ」と言われ、じーっと耐えました。
当時あった5分の砂時計が空になったところで父とともにサ室を出る。
「ここからよ、お楽しみは」と父が言います。
あ!水風呂か!なるほど!と水風呂に入ろうとすると「ちょちょちょっと待て」とストップが掛かる。
「汗かいたべ?そのまま入れば次の人入るの嫌だべ?」と諭され「なるほど」と思いました。
掛け水の冷たさでギャーっとなりながらも、水風呂に入ると「何コレ!?」という感じ。
「サウナでギリギリまであっつくなってからの水風呂が最高なのよ」と父。
毎回コレを楽しんでたのか!もっと早く知りたかった!と子供ながらに思ったものです。
亡き父とのそんな思い出を振り返りながら大福温泉さんのサ室で蒸されました。
父に教えてもらわなければサウナなんて一生入ることが無かったかもしれない。
昨今のサウナブームに乗っかってサ室でワーギャー騒いで汗流しカットをして「ととのったぜー!」などとほざいていたかもしれない。
サウナのイロハを教わった原点、大福温泉さん。
2回目の改装で券売機になり番台は無くなったけれど、変わらない風景がここにはあります。
父の弔いサ活とともに、今一度原点に立ち返って、サウナを愉しむ心もととのえた気がします。
その後、父と生前最後に一緒に見た海を眺めて、父が亡くなってから初めて涙が出ました。
何となく気持ちに一区切りがついたような気がします。
サ飯は古川の「えみし堂」さんのラーメン。
目頭が熱くなる良きサ活でした🙏お父様との思い出のサウナ、いつでも帰れる原点があるというのは良いですね☺うまく言葉に出来ませんが感動しました。
お父様との想い出の銭湯、さぞかし感慨深い体験だったのでしょうね。ミケランジェロが亡き友人に捧げた言葉、「彼は死んだのではない。別の場所で行きているだけだ」を思い出しました。陸奥湾が堤川に注ぐ場所、僕も好きです。
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