ホテルウェルネス能登路
ホテル・旅館 - 石川県 羽咋郡宝達志水町
ホテル・旅館 - 石川県 羽咋郡宝達志水町
歳をとるとリカバリー能力が最も衰えると思う。飲んだ翌日、スポーツした後、暴食の後、そして時差ボケからの復帰。バルサから帰国し5日過ぎてもまだピンと来ない。
そんな中、豪雨を物ともせずコンペに参加、一軒サウナに入ってからの帰路、土砂降りでの疲れとまだ残る時差ボケとに襲われ堪らずピットイン。ぶらり寄り道旅は下道で帰る醍醐味でもある。
先に能登島の風呂で使ったタオルと小銭を持って訪問。券売機へ向かうと係りの女性が本体を開け、集金業務をしているようだった。
その女性が俺に気付き振り返る。
目が合う。
…美人だった。
歳の頃俺より少し若いくらいか?いやそんな事はどうでもいい、茶色の髪が肩より長く伸びた彼女は涼しげな顔で俺に言った。
『あ、440円そのまま頂きますよ』
そのまま、とは機械を開けたまま、ということでコイン投入口からでなく直接もらいますよ、とのことだった。
俺はポケットから100円玉を5枚出し、彼女の掌に乗せた。俺の指先が彼女に触れる。
彼女はお釣りを60円くれた。今度は彼女のスラっとした指先が俺の手に触れる。
ボサッとしてる間に彼女は機械を閉めた。発券などされるのかと思っていた俺は彼女に聞いた。
『もう行っていいの?』
『どうぞ』
時差ボケだ、何だと言ってた疲れは何処行った!?ってくらいに目が覚めた。そうしている間に彼女は去って行った。長身で細身の後ろ姿に暫し目を奪われた。
ハッとして風呂場へ向かう。通路横には宴会場が連なり、2,3組の団体が宴の闌だった。どこにも風呂はないまま突き当たりまで来た。
道を間違っていた。そのまま直進するところ右に行ってしまった様だ。いそいそと来た廊下を戻り、券売機まで来た。その横にあった地図を見て風呂の位置を確認、改めて向かう。どうかしてるぜ、俺!
100円投入型のロッカーに焦るもポケットにはギリ100円玉が残っていた。服を脱いでサウナへ。定員5人、表示98℃、先に行ったサウナが温かったので熱さは感じるがマットがびしょ濡れだった。お湯との交互浴の方が良かったかも知れない。
水風呂も広かったが、同様に温めでどれだけでも入っていられそうだった。露天スペースにベンチ状になって腰を掛けられる場所があり、そこで外気浴をする。雨はまだ降っていた。2セットやって退館。
ロビーの売店などは既に閉まっていて、もう一度彼女を見ることはなかった。
宝達志水町。滅多に来ることはないが近々また来る様な気がしている。。。
ダンディ氏のサ活書籍化を応援します。
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