サウナ&カプセルホテルレインボー本八幡店
カプセルホテル - 千葉県 市川市
カプセルホテル - 千葉県 市川市
(以上前編より)
17時からのロウリュは、話に聞いていた通り河童が現れた。水風呂に連れ込むためにロウリュすると言っていたが、持ってる鎌からして、どう見ても灼熱地獄へ導く死神のように映った。この時の温度計は134度。順調に10度ずつ上がりついに前人未到の記録。
1回目のロウリュの段階で既に急所も背中も限界。不覚にもサウナ室を出てしまった。ああ焼却炉に負けたんだな、まだまだ未熟だな、と放心状態で水風呂に浸ると、同じようにドロップアウトした人たちがまたサウナ室へ入ってゆく。ここは他の所と違って再入場できるロウリュだったのだ。
もう一度奮い立たせてサウナ室に飛び込んだ。最初のダメージの経験からか、しばらくはまだいけると思った。しかし容赦なく殺人蒸気が降り注いで焼き尽くす。その結果仰いでいる風の方がむしろ涼しい不思議な感覚に陥る程だった。
「以上でロウリュを終了します」
その声を聞き、拍手が沸き起こった瞬間、身も心も限界突破した。
こんな過酷な環境の中で、いつもお客さんを盛り上げるべく頑張っていたスタッフに、とてつもない感謝の気持ちでいっぱいになった。
極限の世界で身も心も焼き尽くし、己の限界を見せてくれたこのサウナに深い感動を覚えた。
そして今までのととのいには無かった、大きな畏敬の念に包まれた。
「全てに、ありがとう」
ほんの興味本位で近づいたところ、とんでもない深みにはまってしまったように思える。
まだまだサ道は長い。
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