重の湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
君は太田式サウナを知っているか?サウナーなら当然知ってるよな!!
俺は知らなかったけど、サウナ初心者養成所かよ!!
東京の端、大田区羽田に異形サウナあり。
そんな噂を聞いて我々取材班は京浜急行線「穴守稲荷」に向かった。
不安になるくらいの端をさらに進み、ようやくたどり着いた「重の湯」。
表は千鳥破風、昭和の伝統的な東京型宮造り銭湯!のれんをくぐればレトロな鍵付き傘立てに男女別入り口、これは番台スタイルの超正統派。
料金を払い中に入れば番台スタイルの見渡しの良さに坪庭に鯉。
浴場の背景画は富士山! 見上げれば格天井で何から何まで絵に描いたような東京型銭湯。
体を清め、下茹でした後、サウナへ水風呂はないと聞いてましたがサウナ入り口脇に専用のシャワーが2基備え付けてあります。
サ室へ入って「な!!何じゃこりゃ!!!」もうアングリ。
銭湯にしては広い室内に木製2段。TVなし。
向かって右にはガス遠赤と思われるストーブ、だけどこんなデカいヒートシンクの様なセラミックを備えたストーブなんてみたことないぞ!!
そしてその隣には水音を湛えるミスト装置。昭和オートロウリュかよ。これが定期的に蒸気を発生させるのでドライのヒリつく感は皆無。
温度計を見れば低めの70度くらい でもこの蒸気で汗はしっかり。
しかも混んでない!貸し切り!
しっかり10分 汗をかいた後は直ぐとなりのシャワーを水で頭からいただく、この季節ならまだ水も冷たいので充分ですよ。
「ホエー!」とつぶやきながら体を拭き脱衣所備えのベンチで一休み。
サッシを解放すれば坪庭の池に鯉が泳いでる。
吹く風が心地よく思わず「死ぬか・・。」と口に出してしまうほどの心地よさ!
↓
以下 繰り返し
このままでは手ぶらでは帰れん!と番台の店主に突撃。
「あのストーブは遠赤ガスですか?そしてあの謎の蒸気発生装置は?」矢継ぎ早の質問に当惑しながらもお答えいただきました。
なんとストーブは電気。そして全体のシステムは今は亡き太田鉄工所が製作した太田式サウナとの回答。
隅に提示してある能書きをご紹介していただきました。:画像参照のこと店主許可済み
昭和のカラカラストロングスタイルの時代にこの慧眼ですよ。
残念ながら太田式サウナは広まらなかったけど、初心者に優しい温度低めの湿度たっぷりのサウナに水風呂が苦手な方でも温度調整して次第に水シャワーに慣れていける。しかも外気浴付きでサウナ料金なしの480円。
こりゃサウナ初心者養成所でしょ。
建築も古く今後どうなるかわからない貴重な東京型銭湯。
体験するなら今の内ですよ。
男
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