丸の内べる

2020.11.28

7回目の訪問

サウナは詳しくないけど、ウィスキーにはわりと詳しいわたくしが通りますよ。

スカイスパの燻製祭告知を見て「をををっ!ラフロイグ」と反応するぐらいには、アイラモルト(スコットランドのアイラ島のシングルモルトウィスキー)が大好物です。アイラ島には9つのディスティラリー(蒸溜所)があり、立地・製造法・原材料によって個性も様々です。

中でも特に有名なのが、前述のラフロイグ10Y。チャールズ皇太子のお気に入りであることでも知られており、スコッチウイスキーのブレンデッドピースとして欠かせない役割を果たしています。

スカイスパの告知に「タールの効いたラフロイグ」とありますが、ラフロイグの強烈な香りとテイストをもたらしているのはタール(乾留液)ではなく、ピート(泥炭)です。ピートとは、湿原の野草や藻などの水生植物が堆積し泥状に炭化したものです。ラフロイグの蒸留所では、原材料の大麦を仕込む水(マザーウォーター)もピートの地層から浸み出したものであり、発芽した麦芽を乾燥させる燃料も当然ピートを用います。ピートで燻すことにより、その香りが麦芽に移り、「ヨード臭」とか「正露丸」とか比喩されるあの独特の香りのウイスキーになるのです。

さらに、ラフロイグの特徴に樽があります。ウィスキーを貯蔵熟成させるために樽に入れますが、ラフロイグはバーボン樽のファーストフィルを用いることで、バニラのように甘い香りとハチミツのように滑らかな舌触りを与えます。

まさに、天地人のなせる技。

ラフロイグにも色々な種類があり、オフィシャルの10Y、18Y、クォーターカスク、ロア、他。熟成の年月や樽のサイズや種類によって、香りも味も異なる表情があります。ボトラーズといって、インディペンデンスボトラーズが樽買いしたウィスキーを独自の熟成を行い瓶詰した製品もあり、ウィスキーの世界の奥の深さを知ることになります。

以前は、毎年ウィスキーマガジンライブ(ウィスキーのフェスみたいなもん)に参加し、ラフロイグはもちろん世界中から集まったウィスキーをティスティングする日々でした。その中で出会ったウィスキーたちの中で、ラフロイグ10Yは永遠に飲み続けるべきウィスキーの一つです。

ラフロイグ10Yをチョイスしたスカイスパのセンスに痺れました。

丸の内べるさんのスカイスパYOKOHAMAのサ活写真
丸の内べるさんのスカイスパYOKOHAMAのサ活写真
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