豊島園 庭の湯
温浴施設 - 東京都 練馬区
温浴施設 - 東京都 練馬区
金曜の夜、仕事が少し長引き、庭の湯に着いたのは20時半ごろ。
普段あまり訪れない方面だが、電車一本でアクセスできたことに少し驚く。
1週間を終えた安堵と、連休の始まりに向けた高揚感が入り混じる時間だった。
館内に入ると、23区内とは思えないほどの広々とした空間。
郊外の温浴施設のような落ち着いた雰囲気があり、これから過ごす時間への期待が自然と高まっていく。
水着を借り忘れてしまい、残念ながら共用ゾーンには入れなかったが、
フィンランドサウナは15分おきにオートロウリュが行われ、心地よい蒸気が満ちていた。
布製のサウナマットには「黙浴」と書かれ、静けさが丁寧に保たれている。
浴室ゾーンの賑わいとは対照的に、サウナ室は深い静寂に包まれていた。
水風呂はサウナを出てすぐの位置にあり、動線は見事。
桶のロープを引くと頭上から水が落ちてくる仕掛けがあり、
一気に汗を流してから浸かると、そのままスッと整いの入り口へと誘われる。
通常の水風呂に加えて、より深い水風呂がもう一つあり、
そちらにも桶とロープの仕掛けが備わっている。
深さゆえに体全体が包み込まれ、浮遊感と冷たさが心地よい。
休憩はサウナスペースでもできるが、露天風呂側の椅子で外気浴。
夜の空気がほどよく冷たく、サウナ後の身体に優しく触れる。
目の前には手入れの行き届いた庭。
薄暗い照明に照らされた景色を眺めていると、
心がすっと静まり、まさに“庭の湯”という名の通りの空間だった。
気づけばサウナに夢中になりすぎて食堂が閉店してしまい、
売店でジェラートを食べて夜を締めくくった。
そのひんやりとした甘さもまた、整いの余韻にぴったりだった。
最高の連休の始まり。
庭と風と熱に包まれた、静かで贅沢な金曜の夜だった。
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