しろくま

2024.04.05

1回目の訪問

今宵もサウナに行かなくてはならない欲望に駆られたのです。
舞台は第二新東京市とも言われる立川と常日頃から血も汗も涙もロウリュもない戦いを繰り広げ続けている街、八王子。
八王子といえば数多くの芸能人を輩出し、知名度をひたすら高め上げた街でもあります。
個性をいかに磨き上げ、ぶっ放す事に長けているかはテレビを見れば分かるレベルの個性が散見されるのであります。
その地に明らかな意識の高さと合わさって穏やかな日本家屋があるのです。湯屋のような佇まいで暖簾をくぐれば明るい雰囲気が感じられたのです。
珍しい下駄箱の木組み鍵システムに懐かしさを覚え、520円の入湯料と400円のサウナ代を納めてとても綺麗なお姉さんを見て軽くととのってサウナに導かれたのです。
サ室は謎の鍵を使用して開ける子供心が疼きまくる仕様、こんなシステム他に見たことがないと私の心は踊ったのです。
サ室は8人が座れそうな2段構え、テレビを見つつ、穏やかな気持ちでじんわりと汗を流せるのです。80度台と体内に刻まれた温度計は告げたのです。
さあ、待ちに待った水風呂の時間、サ室の目の前にある清らかな八王子の恵みに浸かれば立川なんて忘却の彼方にぶっ飛ぶのです。
八王子から都心に行くために立川を通るのは断じて許せない民が生み出した世紀の発明、京王線、八王子のプライドは鉄道すらも生み出してしまい、ついでに京王線伸ばせばすごい人気な山にも行ける仕様に仕立て上げた策士なのかもしれないと頭をよぎるのです。
ただし16号、貴様の八王子での渋滞は看過できるものではないと考えたのです。
外気浴もちっこい扉を開いた先に待ち構えるRPGのような佇まいの雰囲気を感じるロマンがあるのです。
ベンチに座り、外界の空気を堪能しつつついでに露天風呂の薬湯の芳香を味わいながらゆったりと万感の春を謳歌したのです。
肌寒くなってくる春先をくすぐる風に心はうつつを抜かし、薬湯で冷めた身体を温めてお薬パワーでブラッシュアップした後にまたサ室に戻るのです。さいごの鍵でも開かなそうな不可思議なサ室の扉は大人になっても子供の心を忘れるなよという施設からのメッセージなのかもしれません。
薬湯パワーも相まって汗はより一層出が良くなるのです。
水風呂の体に溶け込んでくるような気持ちよさと絶妙な温度も心をほぐすのです。いぇーい。
やんごとなきおじゃる丸な感覚のまま何度も重ねがけしてサウナを堪能すればこの施設でほっこりとするものを得られるのです。
華金の夜、サウナはどこも混み合わせる中、この施設はそこそこの客入りで穏やかな自分のペースでのサウナを堪能できるのです。
それにしても受付横にいたお姉さんがとても可愛いのは何か察するものを感じるのです。

  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 17℃
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