しろくま

2021.05.06

1回目の訪問

薪の燃えゆく様を見たい!あと古き良き佇まいの中、夜の街が寝静まる昼、スカイツリーと下町を眼下にし、都会のオアシスで心の中のモヤっとした何かを溶かしたい。
とサウナに行く理由を付けるには都心は何の問題もないほどに街を行き交う人の群れ、文明の音が鳴り止む事なきビルの都、子供達のアイドルパンダが近くにいるのに一歩外れたら休憩処のラッシュと情報量のアウフグースに飲み込まれた私はふと晴天を見上げたのです。なんという事でしょう!サウナがあったのです!
というわけで東京のサウナの源流と思う程に情緒と昭和の世界が生き残ってるような佇まいに現代から逃げ込むように飛び込んだのは宿命でありました。
ビル丸ごとサウナ施設のようで、渋谷のスクランブル交差点を見下ろすスタバ民に少し憧れを抱いてた私もここならいけんじゃねと思いととのいの次なる道を切り開きに門戸を叩いたのです(確か自動ドアです)🤔
受付の淑女に即座に初見の人間だとバレバレの挙動不審な私でしたが、なんとなーくサウナ施設のいろはが分かってきたので裸であのエレベーター乗っちゃダメなんですね!という自尊心だけは持ちつつ、都会のオアシスの心臓部が待ち構える6階、サウナフェス会場に向かったのです。
エレベーター横に外気浴スペース!そして更衣場、コンパクト!中に入ってびっくりの水風呂のインパクト!サ室に入った瞬間に察するレトロ!サ室も鶯谷の休憩処ひしめく小道よりも広いんじゃねと思う程にゆったりと蒸し蒸しに仕立て上げられる仕様でした。
3段構えの12人は軽く収まるキャパ、最上段に座り、TVを見ると永遠のキャンプファイヤーのように薪が焼かれてる映像が流れているのです。
微かにその焼ける音も背後から流れており、サウナー紳士達もピースサインで意思疎通を図る高尚な民ばかりでした。
衝撃なのは水風呂がかなり気持ちよく、天然水に近しいものを備えてるように感じました。外気浴中に水の精錬度合いの高い時にしか得られない感覚、肌に風が透過するような感覚をまさかビルの都で体験できるとは驚きでありました。ととのいスペースも可能な限り配置されており、私のいる時間は少なくともととのうべき技を発揮できるポテンシャルを持っておりました。
小休憩に向かった4Fは休憩スペースで、鶯谷らしい大人なコンテンツもあるのです。パンダのような清純派を気取る私の汚れた心は当然あの清廉されたサ室に忘れたので、無我夢中で館内着ととのいの儀に取り掛かっていたのです。
この施設丸ごとがととのいビルと錯覚するように施設内のどのスペースもゆったりできるような気持ちになりました。
排気ガスと色気が漂う夜の街も日が出てる時はほんの少し寝静まってるようでした

  • サウナ温度 96℃
  • 水風呂温度 15℃
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