第二喜多乃湯
銭湯 - 東京都 東久留米市
銭湯 - 東京都 東久留米市
この歳になると周りにも家庭を持つ者が増えてきて、地元の同級生と遊ぶことも減ってきた。そんな中でも特に役割もない暇な連中は、時々会ってはドライブに出かけたり胃をアルコールで満たせたり不毛で無意味で有意義な時間を過ごすのである。
今日は朝からそのグループLINEが動いた、嫁が実家に帰ったとか明日は仕事が休みだとか、とにかく何人かが今夜暇だと判明した。
「よしカラオケに行こう」
「いや銭湯に行ってサウナでも入ろう」
「晩飯はどうする」
イベントというのは計画をする段階が1番楽しいと思う。サウナニイキタイ!と1人孤独に訴える私の声も、今回は珍しく採用されてラーメンを食べ銭湯に入りカラオケで喉が枯れるまで歌うこととなった。
しかし計画を立てたのが昼前というのが良くなかった。急遽残業になったり、明日休日出勤が必要になったりと連絡が入りどうも雲行きが怪しくなる。私は朝からクーラーの下で二度寝三度寝と惰眠を貪る生活をしていたが、次第に本格的な睡眠に入り起きたら夕方となっていた。主催者に今夜はどうするんだとメッセージを送ると『雨降ってるからやめようか!』と。まあそうだよね、と返信して第二喜多乃湯へ向かった。
この歳になると、どうも諦めが早くなる。向上心が全く無く何かに固執していないとは思えないが、一歩踏み出すことなく身を引くことを何処かで覚えたのだろう。
久しぶりに友人らと会えるはずだったのに、と残念な気持ちはミューズ石鹸の泡と共に排水溝に流れ込む。もっと早く連絡を取っていれば、と悔しい気持ちはサウナにて汗の中に溶ける。次はいつ会えるのか、と思う気持ちはバイブラと共に空中に霧散する。
毎日そんなもんである、今夜もありがとうございました。
心にしみました。「いつも心にバイブラを。」
トントゥありがとうございます。泡沫のように生きたいですね。
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