スパジアムジャポン
温浴施設 - 東京都 東久留米市
温浴施設 - 東京都 東久留米市
サウナ警察と私
サウナ内の秩序を守る為秘密裏に結成された組織があるらしい。彼らは桃色のタオルを愛用し、マナーを守れない者共を徹底的にマーク、監視、必要に応じて注意をする。そして余りにも騒がしいと突然視界がピンクに覆われて、気がつけば鴨川神社の境内に生まれたての姿で発見されるという。
滅多に見かけない桃色のタオルを持つ方が居た。
スパジャポのサ室は相変わらずの大盛況、3人から6人の集団で楽しむ若者が目立つ。特に今日はタオルを持っていない方が多い。一体なにで汗を拭くのか、、直接聞きたい気持ちをグッと我慢する。とにかくサウナの熱と若者たちの活気が渦を巻く、異様な喧騒がそこにはあった。私は目を閉じて意識を集中することで、その渦から逃れようと努力し始めた。
何分か経ってふと顔を上げる。何だか静かになったことに気付く。桃色タオルと若者の集団は消えて、いつものサウナ室に戻っていた。水風呂に人影はない。ガラス越しに甲高い笑い声が露天風呂から届くばかりである。
サウナ→水風呂→外気浴→電気風呂のいつものルーチン。温泉の中に強烈な電気風呂を用意する辺り、大変好みである。丁寧に10分ほどかけて、日頃迷惑をかけてる腰と内臓に刺激を与える。
水の通路を見ていると、何だかヴェネツィアを彷彿とさせる…行ったことは無いが。
いつも外気浴中にサウナイキタイに書く内容を決めるが、訳の分からない妄想を始めると、とんでもない内容になってしまう。だがマイルールなので仕方がない。シラフで書いても大した内容でないし、読み返すと案外こう言った内容の方がその時の心境を思い出すことが出来る。
以前騒がしい方に注意をしたことで面倒なことに巻き込まれたことがあった。その為最近は耐える側に転じている。
私の中の無用な正義心は桃色である。ハレンチな桃色は何にも屈しないが、そもそも桃色のタオルを持ってくる勇気が私には無いのだ。
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