駒の湯
銭湯 - 東京都 世田谷区
銭湯 - 東京都 世田谷区
【常連さんの所作でサウナを学べる場所】
湿度と温度が高いながらも息苦しくなく、しっとりと蒸されていくサウナにBGMは演歌という独特の空間、サ室内で読書をする人も多く他ではなかなか見られない光景を楽しめる銭湯サウナである。
現在はコロナウイルスの関係で入室は8人に制限されており、入口の札をみんなで◯と☓に変えながら入っているので安心。
常連さん同士で交わされる挨拶も、どこかほっこりするようなシーン。
サウナマットの交換時は、店主のおっちゃんに任せきりにするのではなく、常連さん自ら率先して手伝い、終わるとみんなに「入っていいよー!」と声をかけてくれる。
マットがズレれば、それを正しく直し、汗が他の人に当たらないように配慮している。
サウナブームでマナーが問題視されがちだが、こればかりは老人ではなく若者のほうが素直に学ぶべき話だなと感じた。
なぜなら、サウナに入り続けている老人は、一時のブームに流されてきたのではなく、ブームが起こる何十年も前から自分の意志でサウナとともにあり、自ずと正しい入り方を実践してきたからである。
というわけで久しぶりの駒の湯。人のあたたかさに触れられてジワッと整った。
水風呂もキンキンに冷たいし、脱衣所での休憩もいつもの光景。
冬と春の間にある夜空の下、少しだけ肌寒い風に吹かれながら帰る夜道も悪くない。
ネットだけの情報ではなく、自分の目で確かめてマナーを学ぶほうがいいよなと思った。
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