サウナ&カプセルホテルレインボー本八幡店
カプセルホテル - 千葉県 市川市
カプセルホテル - 千葉県 市川市
夢を見た。
自分は追われていた。
必死に逃げるが、どこまでもどこまでも追いかけてくる。
肩にカメラを担いだパン一の村西とおるに。
目覚めた時は丑三つ時過ぎ、額に手をやると汗だくである事に気がついた。
咀嚼しきれない夢を見た時は夢占いを調べ気持ちを落ち着かせるのだが、流石に全裸監督に追われる夢の解答を導く占い師などいやしないだろう。
キツイ酒を呑んで無理矢理眠りに誘う事も出来たが、異様に眼が冴えてしまい横になってもなんだか落ち着かない。
そんな自分の心に神の啓示が舞い降りた。
そうだサウナに行こう
今日は久しぶりのオフ。夜明け前だが、今からもう入りたい。猛烈な熱に蒸されたい。
緊急事態宣言発令以降、電車に乗る事を控え、市内近所のみの銭湯の湯船と水風呂の温冷交代浴しか出来なかった。解除後も今の情勢を鑑み、近所の銭湯サウナ、スパ銭までと落ち着くまではサ活移動距離を広げないように心がけていた。
窓の外が明るくなり始めたのを見て、本日、自分自身の緊急事態宣言も解除するのだと、そう強く決意した。
そうでもしないと走る全裸監督の亡霊が消えない気がしたのだ。
行き先は迷わず決めた。
レインボー本八幡店だ。
荷物を抱え始発の電車に駆け込んだ。
思えば四カ月ぶりのレインボー。
あの120度超えのサ室、灼熱の三段目の玉座に座る自分を想像したら口元が緩み笑みが浮かんだ。窓に映る自分の顔は不審者そのものだ。
いけない。理性を保つのだと15度の水風呂の想像に切り替えるが、あまりの渇望ぶりに『はっ!』という音に感情が乗って出てしまい、咳払いでなんとか誤魔化す。
朝7時に本八幡にいる幸せを噛みしめ、施設の前に立つ。
お待たせしました。
お待たせし過ぎたのかもしれません。
無意識のうちにそう自分に言い聞かせていた。
全裸監督の亡霊を追い払うべく、洗体をすまし、ほぼ貸切状態のサ室、玉座に座る。
するとなんとも優しい歌声が心を駆け巡った。
あなたに会えて 本当によかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない
村西とおるを追い越し、心の中で小田和正が名曲の名演奏を始めたのを感じ、瞳を閉じてそのメロディに聞き入る。
灼熱のなか流れたのは汗だけではない。
8分後、自分は水風呂の中にいた。
小田和正はまだ歌ってくれている。
この施設と出会えた喜びに打ち震え、リクライニングの休憩イスに体を沈めるとゆっくりと整いの波が押し寄せてくる。
小田和正の曲は感動的なフィナーレに向かってラララの大合唱。
近年稀に見る勢いで整った瞬間、自分は心の底から呟いた。
ナイスですね☆と。
ナイスですね☆久々にご一緒したかったです🌈
読んでいて、わかる、わかる、と、思いました。本八幡の魔力、凄いですよね。
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