【閉店】松の湯
銭湯 - 大阪府 大阪市
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【さよならなんて言えないよ(美しさ)②】〜そして、静かに心は〜
《あらすじ》あかし湯からダッシュで戻り、何食わぬ顔で作る手抜きクリスマスパーリー料理。家族に気づかれないミセス・ダウトだぞ、四次元…
南風を待つ、旅立つ日のため、たどり着いたのはここ「松の湯」
今年で廃業を決めた銭湯は、大阪だけでも20を超えるとか。
ここもその一つだ。
オッケーよって、昭和40年代に出来たと思しき作り。
まずはしっかり身体を洗う。
そして、電気風呂で湯通しだが、けんちんさんのlvは5だったはず…腰掛けるとネオジウム磁石で捕らえられたように動けない、てかないヤバい!慌てて手を湯に浸けて電撃を逃す。
本当は分かってる心にいつか安らぐ時は来ると…
って!危うく股間から腿にかけて攣る所だったってー、腕がーぅギャー‼︎
バビル2世にエネルギー衝撃波を喰らう優しさを、僕らはただ抱きしめるヨミのように100歳くらい歳を取った気分。
電極板の間が近目なのだ。
それでも何とかは耐えれそう…天水湯のように揺らぐ方が危ない電撃だ。
そう考えると、桃谷温泉の超電磁天空剣Vの字斬りは相当危ない。兵器レベルだ。
サウナは左へカーブを曲がるL字ベンチ1段のボナ。
僕は思う、92℃だけど、何の苦痛もなくガッチリ入れるいいボナは続くと、いつまでも。
優しさを、昭和サウナ丸出しの客層の常連と別れを惜しむ銭湯ファンとでサ室は満員。
ポケットの中で魔法をかけて12分入り、水風呂に急激な落差がなく安定のコンフォート、脱衣場で座りを繰り返して高い山まで、あっという間に吹き上がり4セット。温冷交代浴やまた電気と楽しんだ。
上がってLINEを見ると、今日くると言っていたべりこさんから。
もう上がったらしい。
「44番の札が空いてたから、まだ居るのかと」と。番号で分かるって、囚人だなこりゃ。
番台女将と話しをし、別れを惜しむ。
とは言え、望んでなった仕事ではなかったようで、少しほっとした表情だった、お疲れ様でした。そして、静かに心は離れて行くと…
こうやって、毎年どんどんと銭湯がなくなっていく。
昼間とは違う、少し寒さが響く商店街、アーケード北風の中、僕は何度も何度も考えてみる。
おわり〜
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