天然温泉 満天の湯
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
淀川長治である。
探す。
淀川長治は探すのである。
彼の独断と偏見たっぷりだが、探すのである。
そして、そこを観てくれと。
駄作でも探す。そこを、観てくれと・・・。
眠れる森を彷徨うこと12時間。やっと昨日のサ活から目覚めた。
頭に浮かぶのは夢の内容と本日のサ活。
夢。
子供の俺は親父のあぐらの狭間に座りながら洋画劇場を観ている。
淀川長治は言う。
そこを観てくれと。
そこ、が来ると親父は合図を送る。膝をチョコチョコと動かして合図を送ってくる。
俺にはわからないが、どうやら親父にはわかったらしい。
そして淀川長治は言う。
さよならさよならさよならと。
点と線はとっくに繋がっていた。
親父の墓と満天の湯は相鉄線である。
墓参りに坊主を誘い出し帰りにサ活ときめた。
帰路の途中上星川駅で降りる。
券売機。人人。脱衣所。人人。風呂。人人人。サ室。人人人人人人。
サ室人気の上段付近。人がひしめき合いとてもじゃないが近づけない。
仕方なく下段に腰掛けるも、ゆるすぎる。
人が立つ気配を感じると後ろ振り返って上段の空きを確認。
大分それを繰り返しやっと上段付近に空きが出たので坊主に膝で合図を送る。
登頂に成功!!が、ゆるすぎる。全てがしょぼい。駄作だ。先生、駄作です!!
席を立ちかけたその時、一人の役者にスポットライトがあたる。そして、オートロウリュが始動した。
大根役者の演技が徐々に変わっていく・・・。
今までの単なる高温多湿の箱が一変した。
ジリジリとしだす皮膚。呼吸器から侵入を試みるフェニックス。
R指定をまだ観れぬ坊主には刺激が強すぎるらしく先に席を立つ。
この感覚。ふろくにイズネスのオートロウリュが3回だった頃の絶望的な蒸気とここで再会である!!
淀川長治にも例外がある。
彼は見抜く。情熱のない作品を。そしてそれらは決して言われない。そこを観てくれと・・・。
ストロングオートロウリュを観て下さい。
それでは、さよならさよならさよなら。
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