サウナひろい(広の湯)
銭湯 - 埼玉県 川口市
銭湯 - 埼玉県 川口市
両足が鉄の棒のように痛かった。都内不動産を廻って歩いた日だった。Googleを何度も何度も確認しながら、埼玉高速鉄道で3つ目の駅に降りたった。
今日は俺、広の湯に入るのだ。summer king先輩とだもんではぁボスに誘われるまま、のこのことやってきました。
埼玉のしきじとしか聞かされていなかった。
しかしなるほど、熱圧のある120度ハードドライで炙られた体を、ダプダプとオーバーフローし続ける渓流のごとき水風呂に飛び込ませる気持ち良さを体感すると、これは確かにしきじで味わった快感の1つと通じる。
しかし何だろう、ただしきじになぞらえるのとはまた違う、ここ広の湯オリジナルの魅力を、肌で感じたのだ。
それはいま反芻して思うに、確かなサウナ&水風呂の質、肩力の抜けたローカル感、そして昭和感が三位一体となり醸す、心地よい縛られなさではなかったか。
常連のおじさま方は皆、サウナマットで場所取りはするし、水風呂にはかけ水せず飛び込むし、少年のように無邪気に広の湯を楽しんでいるのだ。そしてそれに倣うと、本当に気持ちいいのだ。
フィンガーボウルの逸話ではないが、郷に習えだ。こうあらねばなんてルールは、TPOにより違って当然なのだ。
清々しく気持ちいいサウナだった。お土産の、キンキンに冷えた三ツ矢サイダーはバスの中でチビリチビリとすすった。
男
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