重の湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
日曜16時入店。家族不在の三連休。家の人は岐阜でサウナを堪能して帰ってくるらしいのでわたしは大田区で。あと普段食べないものたくさん食べてやろうっとランチはシビタスでホットケーキ。かつては蒲田万惣だった万惣直伝の味。パンケーキよりホットケーキ、プリンは蒸し焼き一択、ふわとろオムライスは食べません。頑固な昭和の味覚。
千鳥破風のクラシックなお顔立ち。左右に振り分けられた入口は左が女性サイド。このパターンは大抵そう。今日の番台は40歳そこそこくらいの明るいお兄様。お願いしますと500円払いスタンプラリーの台紙見せると番台狭くて申し訳ないが自分で押してと促される。セルフ押しもラリーの醍醐味と思う。併せてQRコードも撮りたいとお願いしたら、こんな台風の日にわざわざありがとうございますと干支タオルいただく。何人かの方のサ活にも記されていた、2021年干支タオルの贈り物。えええいいんですか⁉︎とお聞きしたらいやこんな日に…ご苦労さまですと労っていただく。いやもうこちら都合でうろついてるだけなので。かたじけない。
バッグの中にタオルは3枚。でもせっかくいただいたのだからさっそく使うよね。持参の石鹸で身支度整えまずは「あつい湯」と記された湯を避けセンターの座湯にイン。こっちも十分熱いわ。しかも深いわ。バイブラ弱いけどこの熱さじゃこれでいい。こんな熱いならあつい湯も平気じゃんってさらに温まり、ぬるめのバイブラでほっとする。
ここのサウナは「太田式」という、時折水が噴射され蒸気を発する装置と電気ストーブの二段構え。その名の由来や構造、歴史は先達がサ活に記しておられるのでここでは省く。個人的感想を言うならば、75度くらいなんだがめちゃめちゃ熱い。つつみこむように…熱が回りまとわりつき蒸される。ストーブを眺める位置の座席。多分ストレート1段だったと思うのだけど記憶が淡い。最後までひとり。出てすぐに立ちシャワー。無音。ただ静かに過ぎる時間を、時々暴れるスチーム装置の音と共に過ごす。
水風呂ないので出てすぐの立ちシャワーで冷やす。しかし水がもったいないのでキュッと手短に。こんな時こそ頭や首を冷やして、頭をすっきりさせるのが得策と思う。ついでにタオルも水で洗って冷えタオルを作る。
外気浴としてカラン前でぼんやりタイム。頭から冷えタオルを被りながらペンキ絵を眺める。サインはないが田中みずきさん独立初期の作品。男湯は富士山らしいが女湯は見たことない山。最近の可愛いキャラ混じりではない、しかしちょっとしたひねりを感じる田中さんの味わい。
曜日と営業時間勘案し次はハシゴ、竹の湯さんや、と思ったらまさかの臨時休業!銭湯密集地帯なので次行く!
私もここ大好きになりました。若旦那さんのお人柄が本当に素晴らしくて。番台式のデメリットをカバーするロッカー上の棚配置と組合コメントにも細やかな気遣いが感じられます。古いけどちゃんと保たれて、きっとずっとなくならずここにいてくれると信じます。
多感な時期に池波正太郎先生と檀一雄先生の食エッセイ貪り読んだ挙句ぼちぼちおじいさんならぬおばあさんの入口。ふわとろでもゆるふわでも、美味しければ何でもいいのですが!美味しさを問いたい!
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