デスボイス推進協会

2020.11.16

1回目の訪問

秋田市から約3時間。冬タイヤに交換したばかりの車を転がして念願の秘境の地へ。北に進むほど紅葉の景色がモノトーンに変調していき、秋から冬への以降を流れるように感じる。現地は標高1,000m超ということもあり、至る所に雪が積もっていて、厳寒期の訪れをいち早く教えてくれた。夕方から宿泊棟にチェックイン。部屋へ荷物を置いて束の間、長い渡り廊下を超えて大浴場へとログイン。
浴場内は薄暗く湯気が立ち込めていて数m程先しか見えない。設備も非常に年季を感じてただただ「エモい」。とにかく「エモい」。ひたすらに「エモい」。身体を入念に清めていざ入浴。
(硫黄が強力すぎる為、シャワーの設置無し。熱湯と水のカランがそれぞれあり、うまく調合しながら桶で流すスタイル)
泥風呂、火山風呂等数々の魅力的な風呂があるが、堪能したい気持ちを一旦抑え主目的のサウナへと向かう。
残念ながら蒸気サウナ室はコロナ対策で休止中だったが、箱蒸し風呂は復活。箱蒸し風呂のラインナップは大1,小2。それぞれ座高が微妙に違うので全部試してマイベスト箱を探すのが吉。
ちなみに小の方が年季を感じる。(若干納豆臭有るが)
箱の扉を観音開きで開け、前かがみで首だけ出して座るスタイル。扉を閉めて約数十秒で内部に高温の蒸気がこもり全身へ襲いかかる。
そこら辺のスチームサウナの感覚とは比にならない全身が蒸し焼きにされる感覚。まさに人間アヒージョ。完全感覚スチーマー的空想。地球が生み出した究極の天然サウナとはこれ程までの領域なのか。我の中のサウナ概念に新たな1ページが刻まれた瞬間。その後、蒸されきった身体を名物:毛せん峠の水で強制冷却。キンキンに冷えてる天然水を己に浴びせ続ける。あまりの冷たさに呻き声が漏れてしまう。しかし、この時点で究極のととのいを確信し、己に鞭を打つようにひたすらと水を叩きつける。そしてついに仕上げ。露天風呂の縁にそっと座り目を閉じる。山々連なる大自然、冬の訪れを感じる冷たい風、絶え間なく流れるお湯の音。全てが最上のととのいを味わうための最高級素材。そんなことを考える間に目の中が激しく明滅し、全身に光の矢が刺さる感覚でととのう。冗長に書き連ねてみたが、一言で纏めるならば最高の天然サウナだ。訪問難易度は高いが、全国のサウナーを名乗る者には一度訪れてみてほしい。この感覚を味わった後の世界はきっと、もっと美しく見える。
We Love Sauna.

デスボイス推進協会さんの後生掛温泉のサ活写真
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