鶴の湯
銭湯 - 京都府 京都市
銭湯 - 京都府 京都市
【設備の古さを吹き飛ばす魅力】
歩きやすい季節になったので、桜を見つつ徒歩で訪問。
どの路線の駅からも絶妙に遠いロケーション。
銭湯の名前を示す看板は、読み取るのが不可能なほど色褪せている。
現金しか受け付けない券売機。
10円玉3つを入れないと動かせないドライヤー。
中の設備も長年の使用を感じさせるものばかり。
1階で身体を洗い、2階のサウナへ。
室内の椅子に使われている木材はささくれが目立つ。
温度計が設置されていないが、体感的には90℃くらいだろうか。
充分に身体を温め、サウナ横の水風呂へ。
設備の古さを補って余りある魅力が、この水風呂。
こちらも温度表示がないので体感になるが、18℃くらいな気がする。
4〜5人は入れる広さがある。
ただ、魅力というのはその水質だ。
とにかく柔らかく感じるのだ。
この銭湯では、地下70mから組み上げた地下水がすべての浴槽に使われている。
伏見という町は、かつて「伏水」という表記だったことからも地下水が豊富なことで知られている。
軟水の地下水から作られる酒は、飲み口の柔らかさから「女酒」と呼ばれるのだ。
そんな地下水を存分に味わうことができる水風呂は最高である。
なんとなく土地そのものに包まれているような気がする。
利用しているのがおそらく地元の方ばかりというのもあるかもしれない。
設備が整ったサウナ施設はもちろん大好きなんだけど、こうしたディープな銭湯サウナもやっぱり魅力的だ。
サウナの終末世界に来た、みたいな異世界感と、伏見の地下水を肌で感じられる気持ちよさを体験したい方におすすめです!
サウナ:10分 × 3
水風呂:1分 × 3
休憩:10分 × 3
合計:3セット
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