カプセル&サウナ ロスコ
カプセルホテル - 東京都 北区
カプセルホテル - 東京都 北区
週末 夜
人出 中
「あのころの君にあって 今の君にないものなんかないさ」
そんなことを叫ぶ歌うたいがいた。
水風呂に浮かんでいるときに彼は僕の頭の中で歌ってくれていた。
そのまま涙を流すには僕はもう年を取りすぎていた。
サウナで寝転び、地下水の水風呂に飛び込み、不思議な外気浴ゾーンで休んでいると
「何も失わずにこれたのかもしれない」と思うことすらできた。
いい水風呂は少しだけ人を感傷的にさせるのかもしれない。
失わずに、奪われずに生きてこれたろうか?
あるいは開いてしまった穴を何かで塞いで、つぎはぎになりながらも、かろうじて、いまここにいるのだろうか?
僕にはわからないけれど、サウナは今日も誰にも奪われずにある。
さあ、帰って、冷えたビールを飲み干そう。
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