身体にタトゥー・刺青の人がいない。そういう人、入場できませんな入浴施設。

僕は幸いにも何か描いてみたい欲求に駆られた事はあるものの、一生背負いたい程のデザインに出会えなかったという理由で描かなかった、という過去がある。

お陰でどこの入浴施設にも入れるんだけど、これについてふと考えてみた。

その昔、ヤクザといえば
・パンチパーマ
・刺青
・ベンツに乗る
みたいな一辺倒な印象があった。
昭和から平成初期にかけて、といった時期かな?

ところが今や刺青がタトゥーという呼び名に変わり、割と一般化している。
小さく文字を入れたり、ワンポイントだったりと以前の刺青とは全然違うものも多い。

当のヤクザ屋さんも暴対法の影響もあり、昔のような威張り散らした印象は皆無。
以前某銭湯のサ室で非常にうるさいヤクザ屋さん複数人に静かにして欲しいと声を掛けた事があるが、すぐに静かにしてくれた。

仮にトラブルに至ったとしても、ヤクザ屋さんというだけで不利な立場に立たされるのを彼ら自身が一番よく知っている。

何の得にもならない一般人との些細なトラブルを一番避けたいのは、実は彼らだったりするかも知れない。

という事は、もう刺青やタトゥーを入場規制する理由なんて無いんじゃないのかな?と。
仮にそういうのを本気で怖がる人が現実的に大勢いるなら、サウナイキタイの検索ページに「タトゥーOK」の隣に「タトゥーNG」があってもおかしくない筈。

「今は違う」けど「昔はそうだった」という理由で今も生き続けるヘンテコなルールが沢山ある。結果的に本来の目的とは違うところにルールの方向性があったとしても、過去に抱いた印象だけでルール化され、事なかれ主義がルールを存続させる事になる。

事なかれ主義からのルール継続というのはよくある話で、そのルールで何の問題もないんだからルール継続で良いんじゃないのか、という理屈で成り立っていると思うんだけど、それは同時に「締め出し」をしているという事実も忘れてはいけないと思う。

あくまで私企業。客を選ぶ権利もあると思うので、ニューウィングが云々という話ではないけど。

騒いだり汗だくのまま水風呂に入ったり、そういう客の方がよっぽど迷惑なんじゃないの?と思うんですよ。「区別」は必要で場合によっちゃ締め出す必要もあると思うけど、その基準をどこに置くかというのはかなり大切なんじゃないのかな、と考えるサウナでした。

  • サウナ温度 70℃,92℃
  • 水風呂温度 20℃,16℃
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