巣鴨湯
銭湯 - 東京都 豊島区
銭湯 - 東京都 豊島区
【サウナで巣鴨の名物お父さんと出会った話】
医者に腰痛治すためにプールで泳げと言われ、新宿のプールで泳いだあと、ご飯を食べに彼女の家へ赴いているとき、ふと銭湯に行きたくなって、彼女にLINEを飛ばしたところ、OKの文字。
彼女と合流し、体を清め、とりあえずお風呂。
熱い!47℃の表示。マジかと思ったけど、それは流石にウソ。御徒町の燕湯が確か47℃だったけど、もっと熱かった。
身体をあたため、いざサウナルームへ。
誰もいない狭いルーム内は、明かりが仄暗く、座るところはギシギシと軋む音がして、今にも壊れそう。
そこに入ってきたお父さんが声をかけてきた。
「お兄さん、この辺の人?」
「いえ、友だちが住んでるので、ここにきました。」
「あ、女だね」
なぜバレた。いやバレてもいいのだが、なんだかわざわざ隠したことが恥ずかしい。
「彼女は一緒に来てんの?」
「うん、来てますよ。サウナも入ってるし。いい女っすよ」
「いい女がサウナ入ったら、もっといい女になっちまうね。」
「いや〜間違いないですね!」
知らない人と一緒に笑ったのは久しぶり。
「サウナに入る男はモテるんだよ。なんでかって、サウナ入った後に女を抱くのが1番気持ちいいからな!俺ももう65だけど男前だろ?」
「え〜そうなの?笑 たしかにお父さんお若いですね。」
「そうだよ。俺もうちのカミさんときてるからな。いい女だよ。」
「あれ?ってことは、お父さん、今日は…」
「あたりめえよ、抱くに決まってんだろ!」
「いやいや、お父さん元気だな〜!」
なんだか楽しくなっちゃって、自分が今何分サウナにいるのか忘れてしまう。
「お父さんこの辺の人?」
「うん、俺は生まれてからずっと巣鴨だよ」
「すごい、じゃあずっと地元なんだ。お子さんは?」
「娘も息子もいるし、孫がいるよ。もう高校生の女の子。難しい年頃だよな。」
「あ〜そっか、それは親御さんも大変な時期ですね」
「なかなか悩んでるよ。でも親が悩んでるくらいなんだからじーさんにはどうもできねえよな。とにかく親が子どもに嘘偽りなく正直に生きることだよ。謝るときは謝る、とかね」
本当にその通りだな、と思って黙り込んでしまった。
親に対して苦い思い出が多い僕は、このお父さんが気持ちよく過ごせるこの巣鴨湯を、これから先守っていきたい。そう思った。
「それじゃあ彼女が待ってるのでぼくはそろそろ。」
「おう、元気でな!」
お父さん、また来るよ。
そん時まで、元気でな。
男
良きサ活!!他人と会話が生まれるサ室って和みますね。
素敵です☺️✨✨じいさんかっこよ😚✨
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