各務原 恵みの湯
温浴施設 - 岐阜県 各務原市
温浴施設 - 岐阜県 各務原市
やはり、どれだけいいサウナも、客によって台無しにされるということがよくわかった。
それは4周目のサウナタイムで起こった。
上の段に座って頭を垂れ、目を閉じて気持ちよくなっていると、「はい、ごめんよ」という声。
顔を上げるとみっともなく腹が前に突き出たつるっぱげのおっさんが目の前に。
そのまま、そのおっさんは僕の足を踏みつけるように僕の目の前に座った。
ぶつかったとかそういうレベルじゃない、僕の足があるところに座り、脛におっさんのみっともなくて気持ち悪い体が接触している。
続いて「あし」と一言。
一瞬、理解ができなかった。こいつは何を言っているんだ?
別にサウナ室は混雑していない。
むしろ数人しかいないから席はどれだけでも空いている。
それなのに、わざわざ僕の近く(どころか僕のスペース)にわりこんで座り、あまつさえスペースを空けろと言っているのだ。狂っている。
それでも、関わり合いになるのが嫌だったので、僕は足を上げて胡坐スタイルに切り替えた。
ここで一旦言うことを聞いてしまったのが間違いだったのかもしれない、と後から思った。
ほんの数分でそのおっさんは出て行った。サウナを楽しむことを知らない老害だったようだ。
やれやれと胡坐を解き、また元の姿勢に戻った僕。
ところが、わずか数分後、またそのおっさんが入ってきて、同じように僕の足の上に座ってきたのだ。
さすがに悪意があると感じ、「こんなに空いてるんだから別のところに座ったらどうですか?」と言ったところ、「足を下すんなら下の段にすわりゃいいんだ」と訳のわからないことを言い出した。
本当にこいつは何を言っているんだ?
上の段に座ったら胡坐をかかなければいけない決まりはないし、他の利用客も足をおろして座っている人はいる。
「座り方なんて別に勝手でしょうが」と反論するも、無視。
口から発された音は人間の言語に聞こえたが、この生き物はただ鳴き声を上げていただけなのかもしれない。そういえば、どことなくハダカデバネズミとかそういう感じに見えなくもない。
僕は諦め、胡坐をかくことにした。
皆さんも、ここに行くことがあったら気を付けてほしい。
テレビに向かって左側下段にそのつるっぱげのハダカデバネズミみたいな生き物が座ってたら近づかない方がいい。
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