フランスデカパンツ

レトロな雰囲気と言っていいのか。

知らない自分が言うのもおかしいが、本来の銭湯の形を残しているお風呂屋さんを勝手に感じられて普通に嬉しい。
それが寛容さになって風呂に入る前から寛げる感じになっている。

サウナ→水風呂→外気浴　この流れに趣きが加わる事で味わえる開放感。
富士山のペンキ絵を見ながら、スカイツリーを見ながら悪怯れずに素っ裸。
混んでいたのは残念だけど、自分もその一人。
それも趣きで良しとしたい。

サウナもしっかり熱く、水風呂の浴槽は割と大きめで18℃の表示の割には冷たく感じた。
特筆すべきは高濃度炭酸泉でありながら温泉であるお風呂がある事。ずっと入っていられる中毒性の高い存在だと思う。
残念なのは水風呂に入る前にかけ湯をしない人達がいた事。しっかり見える所に注意書きを掲示して欲しい。
せっかく良い施設なのに、とても印象が悪くなってしまう恐れがある。
あと、FreeWiFiがあるのなら館内に何ヶ所かでも分かる所に看板を掲示した方がいいと思う。
チョットした事だけどとても大事。
また行きたい施設だから、そんな事が大きな欠点と感じてしまう。
感じつつ帰り際もう少し長居したかったと思わせる場所、とても貴重だ。

お洒落とはこういう事だよ。
贅にして沢を知る紳士の高級感を体現した様な作り。
どうだい、サウナ気持ちいいだろう？
水風呂気持ちいいよね？
いちいち上から目線で語られているようで小動物的な自分は恐縮してしまった。

設備は全体的にサウナの温度を含め優しめで、頭をポンポンされながら
「紳士としての節度を君も知るべきだ。」
「まだまだ君の知らない世界があるのだよ。」
と、言われている幻聴さえ聞こえてくる始末。　
特に雪が降っている部屋では子供の頃の自分に見せてやりたい未来感で打ちのめされる。
結局はサウナ。
視覚に惑わされ何割増の効果が得られた錯覚をしたけど、錯覚でもいい。
それで効果があるのなら。

こう言う場所にふさわしい人になりたい。
そんな感じの所だった。

サウナアッツイ、薬草サウナは薬漬けになってる感をガンガンに感じる。
ここって期待大で行くから凄くハードルが高くなってしまいそうだけど、正直何を求めるかによるんだと思う。
アミューズメント的なものを求めているなら絶対違う。
完全にスタディ的なんだと思う。
体感から学びを吸い取る感性があっていい感じになる様な気がする。
凄く美味い卵掛けご飯を食べた感じと言ったらいいのか？
趣きもあってとてもいいんだけど流行りだけで行ったら他の人の迷惑になるから考えた方がいい。

なにせ、美味い卵掛けご飯なんだから。

サウナそこそこデカイ、結構熱メ。

サウナ、水風呂、外気浴の導線はいいと思う。
ただ、近くのプレミアムアウトレット帰りのついでに立ち寄った客が色んな質を落としてしまって残念。
何度か行っているけど土日は特にアウトレット客で苛立ってしまい頭から湯気が出てしまいそうな時がある。
後、普通の内風呂があると嬉しい、そう思う人は少なくないんじゃないのか？

それでも嫌いではない、むしろ好きな場所の一つ。
外から見える田園風景と広い空は贅沢な感じ。

サウナデカイ、結構アツイ。

露天風呂は椅子になる段差、背もたれになる手摺りがあり行儀が良い作りだけど狭苦しさを感じてしまったのは銭湯特有のおおらかさが感じられないから。

逆に言えばパーソナルスペースを程よく確保出来る優しさが感じられる。

大開放感から飛行機を見るイメージを勝手に持っていたので少し残念だけど綺麗でアツイサウナ、今度は行儀よくを念頭に行こうと思う。