町田市立室内プール「町田桜の湯」
温浴施設 - 東京都 町田市
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「んが……んごご……!?」
困った。息の仕方がわからない!
樺太の夜から4年が経った頃。最近サウナを始めた夫が、何だか幸せそうじゃないか。ならば私も! と、仕事で滞在していた群馬県は北軽井沢で、サウナデビューをやり直してみることにした。
緊張を解くには腹式呼吸と相場が決まっている。鼻から吸って、お腹が膨らみきったら、ゆっくりと口から吐き出す。次第にリラックスしていく体から、汗がぽつり、またぽつり……となるはずが、勢いよく息を吸った鼻の穴が火事! 脳天から大噴火! 座ったまま飛び上がった。
危うく焼死するところだった。ということは、息は口から吸うが正解なのか? すると、ひと呼吸で喉の奥がカラッカラのサハラ砂漠。ヒー、これじゃ2分も耐えられないと、も一度鼻からリベンジするが、火は燃え広がるばかりなり。
かくして、編み出された「口鼻交互超微弱呼吸法」により、サウナデビューの儀はつつがなく執り行われた……わけがない。クソ熱い密室にマッパで、極力空気抵抗を起こさないように息をする遊びって、いったい何の拷問よ。しかし、基本的にM気質の私、なんかわかんないけどこの逆境でがんばりたい。緊張と酸素不足は極度に達し、ただでも汗の出にくい新陳代謝最悪女の体からは、一滴も汗が落ちず仕舞いなのだった。
“役所サウナ”の異名を持つ町田市民室内プールのサウナ室が、今月、法令点検を終えて営業を再開した。大好きなサウナに行きたくても行けない、この一か月の喪失感は、今は亡き相模健康センターをふわり思い出させるほどには重症だった。その証拠に今、久しぶりにホームを味わうこの体が、自分史上最高のうれし泣きをしている。無数の玉の汗がコンニチハして、滝へと姿を変えた。荒ぶる~!
本当のリラックスを得て初めて掻ける、いっぱいの汗。新陳代謝最悪女からも、こんなにたくさんの汗が溢れるようになるんだよ! と、あの日の自分にどや顔で見せつけてみたいな。
なんて、一丁前言えるのも、幸せそうにサウナに通う夫の姿や、その夫をサウナの世界にいざなってくれたGパイセンや、濡れたタオルを頭からかぶると超快適な呼吸が約束されることを教えてくれた濡れ頭巾ちゃんの存在や、こうして心から寛げるホームサウナが、今日も営業してくれているおかげなわけで。
思えば遠くへ来たもんだ。
家から一番近いサウナで浸る幸せ。
<今日の水分補給:ロンネフェルトのハーブティー「レッドベリーズ」>
女
ようこそ「こちら側へ」🙋♂️ 歓迎致します🫡
Gパイセンのお導きに感謝申し上げます<(_ _)> そして37ギフトントゥありがとうございます!
ありがとうございます。
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