営業終了大魔王

2020.06.15

2回目の訪問

サウナ水風呂休憩サウナ水風呂休憩
赤と肌色。肌(の内側?)の血の色だ。休憩によって高速に流れる血がなぜか目に見える。その後は、赤緑黄青の光が見える。私は空を飛んでいるような感覚でその中を進んでいて、そのグラデーションは雲のように見えたり波のように見えたり幾何学模様に見えたりする。死後の世界はこんな景色なのかもしれない。光が見えるが世界は暗い。しかしそれは悪いことではないように感じる。人智を超えた壮大な何かが描く景色はこんな姿なのかもしれない。そこでおじさんの大きなクシャミが聞こえる。世界が黄色になり物質的になり生々しくなる。自我が少し帰ってくる。それと共に、巨大扇風機と観葉植物の葉がぶつかる音? 実際何がその音を発してるかはわからないが巨大な扇風機の羽と何か別の物体がぶつかる音が聞こえる。それはある意味では無秩序であったが、その間隔は扇風機の一定の角速度と羽の数に依存しており。それとぶつかる何か(ここでは観葉植物の枝であると私は認識した)のしなりによってある程度は予測できるが、それ以上は予測ができないリズムを生んでいた。その音を聞いていると、先程の壮大な景色とは違う何かが私の精神をより深い場所へと誘う。日頃の悩みや人生観、それらから派生する物語や思考が脳を支配する。それらの山が過ぎ去ったあと蒲田のサウナで裸で寝ている自分を再び認識する。大冒険から帰ったら、だれもそのことを知らない自宅に帰ったゲームの主人公のような気分だ。体は硬直しており強い気持ちで動かしたときにその硬直は嘘のように消えた。少し深呼吸をして再びサウナに入る。ほとんど貸し切りのサウナでは汗が心地よく流れた。サウナをあとにして冷たいほうの水風呂に入りその後ぬるい水風呂に入る。ぬるい水風呂はなぜか懐かしい感覚がある。この感覚は小学校のプール、あるいは母の胎内に似ているのかもしれない。その日私は4回生まれて4回死んだ。

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