登山サウナー

2023.02.18

4回目の訪問

お洒落な服を纏った、カップルや友人を連れた若人達。あぁ、変わったな、と思った。

お年の召した人らは少数に感じる。いや、そもそも、総数が増えたからであろうか?

物事に普遍はなく、常に流転する。

サウナ室に入ると、おや。こんなにも熱かったものか?5分もすれば汗がとめどない(ロウリュ後の入室の可能性あり)。白熱灯のライトが追加されて、ギラッとした明るさが目に残る。そして、以前に感じた、焼いたサツマイモのような木の香りが、感じられない。サウナストーンから発せられる鉱石の香り、燻ぶったような植物の香りだ。

あぁ、変わったな、と思った。決して悪い意味ではない。現代フィンランドサウナの香りに寄った印象だから。サウナ室をさらに楽しんでもらえるようにという、スタッフの気持ちや行動には感服しているし感謝している。

浴場内の木の香りは相変わらず良いし、露天の開放感も申し分ない。だけど、心の中の、以前の白銀荘のサウナ室が、どこか心を燻る。

だけど、それでいい。

金木犀の香りが切なく感じるように、夏の汗だくの中の稜線の風が待ち侘びしくなるように、懐かしい気持ちを楽しめれば良いのだから。

登山サウナーさんの吹上温泉保養センター 白銀荘のサ活写真

  • サウナ温度 94℃
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