京王高尾山温泉 極楽湯
温浴施設 - 東京都 八王子市
温浴施設 - 東京都 八王子市
京王線 高尾山口駅に向かう電車に揺られ、ハッとする。
そうだ、今日はサウナの前に高尾山に登るのだ。
ざぁざぁ雨の初高尾山は、鬱蒼としげる緑と薄もやの白とがいい塩梅で混じり合い、幻想的な姿を見せた。
1時間30分の登山道に程よく疲労した身体は、サウナを盛り上げるよいスパイスになる。
極楽湯の広々としたつくりの3段サウナは穏やかな温度で物足りないかと思いきや、上段12分滞在でじっくり身体が温まる。
ikiストーブもあるあたり、サウナーニーズも捉えている。
その分水風呂はゆるやかな冷たさ、17度。このサウナに16度は少し冷たすぎるところ、絶妙な水温調整に感謝。
露天で外気浴も可能だが、雨で肌寒い本日は浴場に設置された休憩椅子で一息つく。
サウナ、水風呂、休憩椅子の動線を乱すものはない。むしろ我々のサ活を鼓舞するがごとく動線上に設置された2箇所の掛け湯は、それぞれ温度設定が異なる。
粋な心配りとぬるめの掛け湯、有難し。
目を閉じたまぶたの裏側に浮かんだ光景は、ニョキニョキ生えた根っこが地上に飛び出し、雨に濡れた山道だ。
ただ山頂に向かい、歩く。
滑らないか、転ばないか、一歩一歩を踏みしめ、歩くことに集中する登山は、どこかサウナと似ていると思った。
「高尾山に登りたい。」
登山後サウナの入りたさで、長らく抱いていた夢を実現することができた。
その先にサウナがあれば、出不精のわたしの小さな夢は、少しずつ叶えられていくのだ。
最後の一文、とても共感しました。そして、とても美しくて癒されました。ありがとうございます🍀私もどこか、今日行ってこようと思います。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら