南青山 清水湯
銭湯 - 東京都 港区
銭湯 - 東京都 港区
平日 曇天 通常利用
館内滞在時間 22:10 〜 23:50
入泉時間 夜の部 22:15 〜 23:30
入泉プログラム
夜の部 (12 × 3) M (1 × 3) G (10 × 3)
本日の生ビール グラスビール3杯
本日のメインディッシュ 〝憧れ〟
私の住みたい街ランキング第1位は、学生時代から変わる事なく南青山だ。それは単なるミーハーな思いなのだが、遠い記憶にある二つのテレビドラマが今も強く影響している。その一つは、原作こそ有名だが単発の二時間ドラマだったので覚えている人は少ないと思われる「南青山物語」である。このドラマの話は次の機会にするとして今回は、もう一つのドラマの事を思い出して表参道へとやって来た。
私は残念ながらリニューアル前の清水湯を知らない。しかし新しく生まれ変わって間もない頃に訪れた事があった。それ以来の久しぶりの訪問となったが、しばらく来なかった理由は思い出したくもないので今は忘れるとしよう。
久しぶりに表参道交差点そばにある路地の坂を下って、小さな階段を上がり下駄箱に靴を収めた。券売機でサウナ利用の手ぶらセットを発券して、オレンジ色の専用キーを受け取った。かなりタイトなカランで全身を浄め、対流激しいバイブラバスに身を沈めた。混み合っているサウナの窓ガラスの向こうを伺いながら予熱を施し、サ室が空いたタイミングを見計らっての 1stセット。若者客が多いが無駄に大声で話すマナー知らずはおらず、落ち着いた雰囲気の中で集中できた。閉店時間が近づくにつれ、浴室全体の客数も次第に減ってきた。水風呂と休憩を挟んだ最終セットの12分間は、独占状態でラストを迎えた。サウナ上がりに生ビールのチケットを三枚購入し、魂のクールダウンをしながら懐かしさに浸っていた。
生ビールのグラスを傾けながら、学園ドラマにコメディとトレンディの要素を取り入れた「愛し合ってるかい!」を思い出していた。その舞台となった男子校の名前が〝南青山高校〟という、何ともバブリーでベタな学校名だったのだ。ちなみに女子校は表参道女子高校である。
主人公たちがDCブランドを着こなし、毎晩のように酒を飲む姿に憧れたものだ。それを思うと青春時代に、テレビドラマから学んだ事は数多い。ファッションは勿論のこと、テレビ業界が流行を生み出す仕組みや相関図などがそうだ。それに踊らされていた事も知らずに夢中になっていた当時を恥ずかしく思いながらも、今だに南青山に住んでみたいと思っている自分の成長の無さが情けなくなった深夜の表参道交差点だった。
男
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