新宿区役所前カプセルホテル
カプセルホテル - 東京都 新宿区
カプセルホテル - 東京都 新宿区
土曜日 曇天 宿泊利用
館内滞在時間 21:25 〜 翌 09:45
入泉時間 夜の部 21:35 〜 23:05
入泉時間 朝の部 08:05 〜 09:35
入泉プログラム
夜の部 S (10 × 3) M (2 × 3) G (10 × 3)
朝の部 S (10 × 3) M (2 × 3) G (10 × 3)
本日の生ビール 中ジョッキ4杯 他
本日のツマミ 豆腐ハンバーグ
本日のメインディッシュ 〝龍が如く〟
タクシードライバーに「新宿区役所前まで」と告げたのは、雨上がりの赤坂見附だった。
紀之国坂を越えて四谷交差点を左へ、夜の東京の鼓動を司る新宿でタクシーを降りた。週末の喧騒を背にエレベーターに乗り込むと、システムの近代化を感じさせるタブレット決済でのチェックイン。意外なほどに女性客が多いフロントで手続きを終えて、小さなロッカーに荷物を詰め込んだ。
裸のまま同じフロアにある浴室に向かい、カランで身体を清めている時に〝歌舞伎町の龍〟が現れた。それは私が目を閉じて頭を洗っている最中に、遠くの方から水が飛び散ってきた。訳が分からず慌ててシャンプーを流して目を開けると、四つ離れたカランにいた初老男性のシャワーが手から離れてしまい、強烈な水の勢いのせいで荒れ狂っていたのだ。行き場をなくしたシャワーヘッドは昇り龍の如く暴れ回り、それを抑え込もうと男性も必死に追いかける。その間、シャワーの水は浴室内に嵐を巻き起こしていたが、私がそっと近寄り蛇口を水量停止の位置まで戻してあげた。すると龍は息の根を止められたかのように大人しくなり、浴室は静寂を取り戻した。人は混乱状態になると当たり前の事が判断できなくなるが、初老男性もパニックになってしまったようだ。
龍を成敗したヒーロー気取りで熱めの白湯で予熱を終えると、熱く灼けたステンレス製の扉を開けてサウナへ。するとそこにはレスラーのような屈強な体つきをした外国人観光客が入っており、先ほどの龍退治を「good job」と称賛してくれた。そんな彼の丸太のような二の腕には、偶然にもドラゴンのタトゥーが刻まれていた。
本来ならばタトゥー禁止の施設だが、多くの外国人観光客が訪れる新宿なので、時代の流れを考慮すると検討が必要ではないかと考える。サウナ上がりのラウンジにも多くの外国人が見られたが、テレビからは新型コロナによる外国からの観光客激減のニュースが流れていた。そんな影響を全く感じさせないラウンジで、ラストオーダーまで生ビールを楽しんだ深夜の新宿だった。
男
面白い!good job!
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら