堀田湯
銭湯 - 東京都 足立区
銭湯 - 東京都 足立区
草加での仕事を終え、足立区へ。
仕事仲間とともに仕事をこなし、ちょっと寄り道。
案内したのは、地元の堀田湯。
自分にとっては何度目かになるお気に入りの銭湯だが、仕事仲間と一緒に来るのは初めてだった。
その前にふうりゅう。
担々麺が食べたくなり、せっかくだから親父も呼び出した。遠慮せずに「奢って」と言って、ちゃんと奢ってもらった。
変わらない親子の関係に、どこか安心する。
仕事仲間と親父が同じテーブルで担々麺を啜っている光景も、妙にしっくりきた。
少しマックに寄って仕事の続きを片付けてから、堀田湯へ。
95〜105℃の高温サウナは、湿度がしっかりあって熱が刺さる。ほうじ茶の香りとアロマロウリュが交互に訪れる空気の波に身を委ねる。
仕事の疲れや気の張りが、じわじわと汗とともに抜けていく。
そして160cmの水風呂。
深く、冷たく、静か。水に沈むと、何かのスイッチがふっと切り替わるような感覚が訪れる。
同行した仲間にその感想をしっかり聞けなかったのが少し悔やまれる。どんなふうに感じていたのか、聞いておけばよかった。
風呂上がりは日東へ。
昔から通っている町中華。ここで甥っ子と幼馴染が合流し、4人でテーブルを囲む。
巨人戦がテレビに映っていて、ビールと餃子とともに自然と会話もほぐれていく。
ただ、楽しみにしていた天津丼がメニューから消えていたことには静かにショックを受けた。10歳の頃から変わらず食べ続けていた味。消えてしまうと、もう会えない。
そのまま4人で玄海へ。
少し落ち着いた空間で、ビールをもう一杯。刺身をつまみに、さっきまで熱と冷を往復していた身体が、ゆっくり日常に戻っていく。
巨人は勝っていた。
そのことが、妙に今日の締めにふさわしく感じられた。
朝から晩まで、仕事と風呂と酒と地元の時間。
誰かと一緒にそれを重ねることで、ただの一日が少しだけ輪郭を持ちはじめる。
来月もまた、この町に来る予定がある。
次は何を食べて、誰と風呂に入り、どんな余白が残るのか。それを楽しみにしている。
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